OpenAIが「GPT-4o mini」をリリース ~「GPT-3.5」は提供終了

AI要約

OpenAI社が「GPT-4o mini」を発表し、「GPT-3.5」の提供を終了。

「GPT-4o mini」は「GPT-4o」よりも安価であり、言語理解の向上やマルチモーダル推論をサポート。

「GPT-4o mini」はAPI利用や画像に対するテキスト応答など現在のサポートに加え、将来はビデオやオーディオの出入力もサポート予定。

OpenAIが「GPT-4o mini」をリリース ~「GPT-3.5」は提供終了

 米OpenAI社は7月18日(現地時間、以下同)、「GPT-4o」の廉価版モデルとなる「GPT-4o mini」を発表した。これに伴い「GPT-3.5」は提供を終了している。

 「GPT-4o」はテキストのほか、音声、画像の任意の組み合わせを入力として受け入れ、テキスト、音声、画像の任意の組み合わせの出力を生成できるモデル。

 「GPT-4o mini」は、「GPT-4o」よりも安価に利用できるモデルで、価格は入力が100万トークンあたり0.15米ドル、出力が100万トークンあたり0.6米ドル。なお、「GPT-4o」の価格は、入力が100万トークンあたり米5ドル、出力が100万トークンあたり米15ドルとなっている。

 「GPT-4o mini」は、「GPT-4o」と同じ範囲の言語をカバーし、開発者がデータを取得したり、外部システムでアクションを実行できるアプリケーションを構築できるなど、関数呼び出しでも力を発揮するという。

 現在は、API利用のテキストでのやりとりと、画像に対するテキストの応答のみのサポートだが、将来的にはこれに加えてビデオ、オーディオの出入力もサポートされる。また、自然言語をコンピューターに理解できるように変換するトークナイザーは「GPT-4o」と共通で、英語以外のテキスト処理の効率もアップしている。

 言語理解の「MMLU」、数学的推論の「MGSM」、マルチモーダル推論の「MMMU」のいずれのベンチマークにおいても、「GPT-3.5 Turbo」や競合他社の小型モデルを上回る評価を出した。

 現在、「ChatGPT Free」「ChatGPT Plus」「ChatGPT Team」ユーザーが使用可能。また、エンタープライズのユーザーも今週からアクセス可能となる。