孫正義はなぜアイデアが無限にわいてくるのか…本当に頭のいい人ほど「チャットGPT」を堂々と使うワケ
橋本大也教授によると、ChatGPTを使うことで画期的なアイデアを生み出すことができる。ChatGPTはブレインストーミングにおいて役立ち、自らの視点に限界を超えたアイデアを得ることができる。
ChatGPTを活用することで、発想の部分を効率化し、ビジネスパーソンがインプットからアウトプットまでの流れをスムーズにすることが可能となる。具体的な活用シーンとして英語学習についてのブレインストーミングを例に挙げられる。
ブレインストーミングをよりカスタマイズするために、ChatGPTに特定の方向性を指示するキーワードを追加することも可能である。これにより、さまざまなテーマに対してアイデアのテイストや方向性を調整することができる。
画期的なアイデアを生みだすにはどうすればいいか。デジタルハリウッド大学の橋本大也教授は「ChatGPTをブレインストーミングの相手にすると、アウトプットが速くなる。自分にはない視点を取り入れることもたやすい」という――。
※本稿は、橋本大也『頭がいい人のChatGPT&Copilotの使い方』(かんき出版)の一部を再編集したものです。
■ChatGPTで発想を効率化する
ChatGPTは、ブレインストーミング、つまりアイデア出しにも役立ちます。
ビジネスパーソンの仕事の多くは、インプット→発想→アウトプットの順で進んでいくものです。ChatGPTを使って、このうちの「発想」の部分を効率化しましょう。
具体的な活用シーンとしては、企画を立てるとき、文章を書くとき、計画を立てるときなどが挙げられます。質・量ともにあなたの発想の枠をこえたアイデアを得られて、ゼロから考えるよりも格段に早く、良質なアウトプットにたどり着くことができます。ここでは、英語学習についてブレインストーミングしてみます。
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〈プロンプト〉
英語学習というトピックでブレインストーミングしてください。
キーワードを30個
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とリクエストすると下記のように返してくれました。
さらに、その30個のキーワードについて、
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〈プロンプト〉
このキーワードリストをマインドマップの形式に変換してください
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とリクエストすることができます。
英語学習のような一般的な話題の場合は、膨大に学習しているので、どのような要素を網羅しなければいけないか、漏れなく提示してくれます。
ご覧のように、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングといったいわゆる英語の4技能や、文法、発音など、必要な要素について整理されています。
■ブレインストーミングの方向性を指定してカスタマイズ
ブレインストーミングする際には、指示のキーワードを追加することで、出てくるアイデアのテイストや方向性をカスタマイズできます。1つ例でやってみましょう。ここでは
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〈プロンプト〉
オンライン教育についてブレインストーミングしてください
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とリクエストしてみました。
ここでは、「Wimisical Diagrams」のGPTsを設定してマインドマップにしてもらっています。
するとChatGPTは、「利点」は「場所の制約がない」「自分のペースで学べる」「多様なコースが利用可能」ということであり、「欠点」は「対面のコミュニケーションが少ない」「技術的な問題が発生する可能性」「自己管理が必要」などとリストアップしてくれました。