Q. 雷が鳴っている間、コンセントに繋がなければノートパソコンを使っても大丈夫ですか?
雷が鳴っている間は、パソコンを含めた電化製品全般、雷サージによる被害を防ぐためにコンセントからプラグを抜くのが最も簡単で確実な対策です。
ノートパソコンの場合、バッテリー駆動させていれば、雷が鳴っている間に使用していても影響はないと考えられます。ただし、ネットワーク機器に雷サージが侵入する可能性があります。
雷被害のほとんどは直撃雷以外で、建物で適切に雷対策をすることで被害を減らすことができる。専門家に相談して対策を行うことが重要。
「Q. 雷が鳴っている間、パソコンは使わないほうがいいと聞きました。ノートパソコンなら、コンセントに挿さない限り使っていても大丈夫でしょうか?」
雷が鳴っている間は、パソコンを含めた電化製品全般、「雷サージ」による被害を防ぐためにコンセントからプラグを抜くのが最も簡単で確実な対策です。
雷サージとは落雷時に発生する過電流・過電圧のことで、100万ボルトになることもあります。
雷サージの侵入ルートとしてあり得るのは、電源線、電話線、テレビのアンテナ、アースなどです。
実際にどのルートから侵入したのかは不明なケースが多いそうですが、これらを伝って雷サージが来てしまえば、電化製品は使用している、使用していないに関係なく壊れてしまいます。
それではコンセントに繋がなくても使用できるノートパソコンの場合はどうなのかといいますと、電源などに接続せずバッテリー駆動させていれば、雷が鳴っている間に使用していても、ノートパソコン自体への影響はないと考えられます。
ただし、Wi-Fiルーターなどのネットワーク機器に雷サージが侵入してしまえば、ネットが使えなくなる可能性があります。
雷による被害には直撃雷と誘電雷、逆流雷があり、直撃雷は建物などに雷が直撃する場合、誘電雷は雷が落ちた場所の近くの電線などを伝わる場合を指します。
誘電雷は直撃雷から2km離れた場所でも影響を受けると言われています。2kmというと光ってから約6秒後に音が聞こえるくらいですが、「このくらい遠いから大丈夫だろう」と思っていても被害に遭う可能性があります。
実際、平成27年度から令和3年度における全国自治協会の共済金の支払件数のうち、雷による被害は全体の15~25%で、風水害に次いで2位となっています(全国自治協会「雷害対策ガイドブック」より)。
台風などの水害はよくニュースなどで報じられていますが、雷の被害もかなり多いことが分かります。
雷被害のほとんどは、直撃雷以外で、建物で適切に雷対策をしていれば被害を減らすことができるとされています。建物の雷サージ対策は専門家に相談してしっかりやっておきましょう。