イーロン・マスクを「上司」に持つのは大変? 答えはXのヤッカリーノCEOに聞けばいい(海外)

AI要約

イーロン・マスク氏がX(旧Twitter)を買収して以来、広告収入の獲得に苦戦している状況や、Xの財務健全性に対する厳しい視線、マスク氏とヤッカリーノ氏の間で高まる緊張について報じられている。

マスク氏の改革とコスト削減にも関わらず、Xは広告主の支出が減少し、苦境に立たされている。ヤッカリーノ氏は収益を上げるためのプレッシャーに直面しており、これが緊張の原因となっている。

Xの財務状況はヤッカリーノ氏が就任1年目から安定させようとしているが、マスク氏との間で意見の相違が報道され、組織内での状況も神経質さを増している。

イーロン・マスクを「上司」に持つのは大変? 答えはXのヤッカリーノCEOに聞けばいい(海外)

イーロン・マスク氏による買収以来、X(旧Twitter)は広告誘致に苦戦している。

同社の財務健全性には、厳しい視線が注がれている。

こうした中、マスク氏とヤッカリーノ氏の間で緊張が高まっていると、フィナンシャル・タイムズが報じた。

2022年にイーロン・マスク氏が買収して以来、X(旧Twitter)の財務健全性には厳しい視線が注がれている。

マスク氏による数々の改革とコスト削減を経て、同社は特に広告収入の獲得に苦戦している。

2022年10月にマスク氏が同社を正式に買収した際、大挙してこのプラットフォームを見捨てた広告主たちはなかなか戻ってこない。

2月のスーパーボウルでは、マクドナルドやYouTubeといった大手広告主がXへの支出を2023年に比べて55%削減したとの分析結果も出ている。

こうした苦境がマスク氏とXのCEOリンダ・ヤッカリーノ氏の間に緊張をもたらしていると報じられている。

ロンドン・ビジネス・スクールの組織行動学の教授ランドール・ピーターソン(Randall Peterson)氏は、Xのように苦境に立たされている企業であれば、首脳部の緊張に苦しむことになるだろうとBusiness Insiderに語った。

「ヤッカリーノに関しては、その評判は彼女の専門とする分野で台無しになった」とピーターソン氏は言う。

「彼女のバックグラウンドはマーケティングと広告で、それが今の収益の問題だ。もし彼女がこれを好転させることができなければ、彼女の名を轟かせたものに大きな疑問符が付くことになる」

ピーターソン氏の指摘は、マスク氏とヤッカリーノ氏の間に問題が発生しているという最近の報道とも一致している。

フィナンシャル・タイムズは最近、マスク氏がヤッカリーノ氏に対し、収益を上げ、経費を削減するよう迫っていると報じた。Xのある幹部は、ヤッカリーノ氏が新たなプレッシャーによってますます神経質になっていると同紙に語った。

問題の中心はXの財務状況にあるようで、ヤッカリーノ氏は就任1年目にしてXの財務状況を安定させようと奮闘している。

NBCユニバーサルの広告部門のトップだったヤッカリーノ氏は、2023年6月にXのCEOに就任した。