KADOKAWA、情報漏洩による悪質な拡散行為は「Xや5chなどで473件認識」削除要請や法的措置を進行中と公表

AI要約

KADOKAWAは、サイバー攻撃を受けたデータセンターに対する悪質な情報拡散行為に法的措置を講じる準備を進めている。

既に悪質な情報拡散行為に関連して420件の投稿と53件の投稿が確認されており、削除要請と発信者情報開示請求を行っている。

KADOKAWAは厳正な法的措置を講じ、個人情報の不正発信だけでなく、フェイク情報や誹謗中傷行為にも対処する意向である。

KADOKAWA、情報漏洩による悪質な拡散行為は「Xや5chなどで473件認識」削除要請や法的措置を進行中と公表

KADOKAWAは12日、グループ会社のデータセンターが6月8日にサイバー攻撃を受けた問題で、情報拡散行為に対する法的措置を講じるとして、認識している悪質な行為の件数を公表した。

同社はグループ会社である株式会社ドワンゴ、学校法人角川ドワンゴ学園とともに横断対策チームを組成、悪質な情報拡散行為等に対して法的措置を講じる準備を進めていることを過去複数回のリリースにて伝えていた。

そしてこの度「悪質な情報拡散行為等に対する措置の進捗状況について」とする文書を発表。7月10日時点で、ドワンゴに関連する悪質な情報拡散行為等が420件、角川ドワンゴ学園に関連するものが53件確認されたと公表し、これらの行為に対し、KADOKAWAグループは SNSや匿名掲示板の運営者に削除要請を行うとともに、発信者情報開示請求を開始した。

既に複数の投稿について削除が確認されており、特定した発信者に対しては厳正な法的措置を講じる準備を進めているという。さらに、悪質性の高い情報拡散者に対しては、証拠保全の上、刑事告訴・刑事告発などの法的措置に向けた作業を進行中であることも明らかにした。

KADOKAWAは「角川ドワンゴ学園の在校生・卒業生・保護者の皆様、クリエイターの皆様、お取引先の皆様、関係者の皆様、当社グループ従業員の二次被害を最小限に抑え、プライバシーをはじめとする権利利益を保護するために、厳正に対応してまいります。」とコメント。

他者の個人情報を不正に発信する行為は法的に罰せられる可能性があると注意を喚起。また、フェイク情報の発信や誹謗中傷行為も違法であるとし、これらについても行為の中止を強く呼びかけている。

■悪質と認識した情報拡散行為等の件数(7月10日時点)

・株式会社ドワンゴ:420件

【内訳】X (旧Twitter):133件/5ちゃんねる:237件/まとめサイト:26件/Discord・その他:24件

・学校法人角川ドワンゴ学園:53件

【内訳】X (旧Twitter):8件/5ちゃんねる:41件/まとめサイト:1件/その他:3件

■削除要請および情報開示請求について

当社グループは、これらの悪質な情報拡散行為等に対して、以下の対応を開始しております。

1. 削除要請

悪質と認識した書き込みに対して、SNSおよび匿名掲示板の運営者に削除要請を行っております。既に複数の投稿については削除が確認されております。

2. 発信者情報開示請求

悪質と認識した書き込みを行った発信者に対して、SNSおよび匿名掲示板の運営者に発信者情報開示請求を開始しました。これにより、特定した発信者には厳正な法的措置を講じる準備を進めております。