デジタル庁お墨付き! 即戦力のプロンプト集で「ChatGPT」をフル活用

AI要約

LLM(大規模言語モデル)の活用方法について、デジタル庁が公開したプロンプト集の重要性について紹介。

プロンプト集は、行政業務におけるLLMの活用方法や効果、改善できる業務に関する情報が含まれている。

ビジネスパーソンや初心者にとっても役立つ具体的なLLMの利用方法を理解し、オリジナルのテンプレート作成に繋がる。

デジタル庁お墨付き! 即戦力のプロンプト集で「ChatGPT」をフル活用

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 「ChatGPT」をはじめ、「Claude」、「Gemini」といった大規模言語モデル(LLM)が注目を集めています。これらのLLMは、私たちの日常生活やビジネスシーンに徐々に浸透しつつあるのはご存知の通りです。しかし、その活用方法については、まだ多くの人々が手探り状態にあるのが現状かもしれません。

 そんな中で、デジタル庁がLLMに使うプロンプト集のサンプルを公開しています。プロンプトとは、AIに与える指示や質問のことで、LLMを効果的に使いこなすための鍵となるものです。

 私自身、AIについて取材や記事の執筆をするライターであり、1人のAIユーザーとして日々LLMを活用しています。その経験から、適切なプロンプトの重要性を強く感じていますが、まだLLMの真価を完全に引き出しているとは言えないと感じています。「どのようなプロンプトを使えばいいのか?」「どうすれば効果的なアウトプットを得られるのか?」と日々トライし続けているところです。

 そんな中、デジタル庁が公開したプロンプト集は、このような疑問に対する1つの解答となるかもしれません。これは、今後の政府情報システムへのLLMの活用に向けた技術検証の一環として公開され、行政業務におけるLLMの活用方法や効果、改善できる業務などを調査した結果をもとに作成されています。

 デジタル庁が公開したプロンプトテンプレート集はCSV形式で配布されており、合計61個のプロンプトが含まれています。これらは、行政業務の効率化や改善を目的として作成されましたが、一般のビジネスマンやビジネスシーンでも活用できるプロンプトも含まれています。

 プロンプトの種類は多岐にわたり、文書作成支援、データ分析、問題解決、アイデア創出など、様々な用途に対応しています。例えば「文章の品質向上」プロンプトを使ってみましょう。

 LLMに与えた文章はいかにも新社会人が書いたようなラフな内容でしたが、プロンプトテンプレートにあった内容に従ってプロンプトを入れると、下記のように出力されました。整ったビジネス文章を書くのは意外と大変ですよね。LLMの出力がそのまま使えるとは限りませんが、クオリティの高い下書きにはなるでしょう。

 他にも、現在直面している課題を解決するためのアドバイスと、具体的なアプローチの考察を行ってくれる「課題解決アドバイザー」といったプロンプトがあります。

 デジタル庁が公開したプロンプトテンプレート集は、LLMの活用を始めたばかりの初心者の方には、具体的なLLMの利用方法として始まり、LLMの使い方の勘所がわかり始めれば、アレンジの参考になるでしょう。そうして、最終的にはオリジナルのテンプレートを作成できるようになる、その最初の第一歩として活用できるテンプレートになっています。

 LLMが流行ってるけど、イマイチ具体的にどう使えば良いかわからない。そう悩んでいるビジネスパーソンの方にこそ、ぜひチェックしてみてください。