「美大生だから…」エアコンの水漏れに対応した結果→「シュールだけど風情がありますな」「芸術点高いw」と話題に
美大生が突発的なエアコンの水漏れへの対応として、ししおどしを作成し大きな反響を呼んでいる。
材料の入手や竹材加工のノウハウを活かし、高い完成度でししおどしを作成した経緯や苦労が明かされている。
仲間や用務員とのやり取り、修理未了の状況など、コミカルなエピソードが盛り込まれている。
突発的な出来事への対応に“趣がある”と話題です。
Xユーザー・TK(@me2ooow)さんが7月30日、「美大生だから……」と切り出して写真と動画を投稿したところ、4万リポスト、28万を超える「いいね」が集まりました。
ネット上では「シュールだけど風情がありますな」「良い音奏でてますね」「素晴らしい対応力です」「芸術点高いw」と大きな反響を呼んでいます。
TKさんは「美大生だから、エアコンの水漏れにも対応できる」という文章とともに、2枚の写真と動画を1つ投稿。
写真には、扉が開いたロッカーの中の物や床がエアコンの水漏れでびしょ濡れになっているところや、エアコンの水漏れ部分の下に水の受け皿として半分に割られた竹が設置されているところが写っています。
また、エアコンの水漏れを利用した「ししおどし」の動画が公開されており、「ぽんっ」という音を聞いたTKさんが大喜びしている様子が伺えます。
エアコンの水漏れからししおどしを作るなんて……スゴすぎます!!!
――エアコンが水漏れしてからししおどしを作成するまでの経緯をお教えください。また、どうして水漏れを利用してししおどしを作ろうと思ったのでしょうか?
「数個か前のRTを拝見していただくとわかりやすいのですが、実は数日前に竹材を使って廊下で流しそうめんをしました」
「そのときにある程度の竹材加工のノウハウを身につけている状態でエアコンが水漏れしだしたため、みんなと話し合い『ここにししおどしを付けたらいいのではないか』ということになりました」
「本学(多摩美術大学)の統合デザイン学科は美大に多くある学科の中でも『なんでもやる』というような学科のため、ノコギリやナタ、ドリルなどは特に不手際なく準備できました」
――とても完成度の高いししおどしですが、材料はすぐに入手できたのでしょうか?また、作る上で一番難しかったポイントも教えてください。
「材料に関しては、かなり遠くから本学に通っている友人の助けを存分に得ました」
「川岸によく流れ着く竹を持ってきてもらい、石などもその川のものを利用することにしました」
「作る上では、やはり水が上手く注がれた時に重心がズレるポイントを探ることに苦労しました」
「高校で物理選択だった友人の力なども借り、なんとかししおどしとして動作させることに成功したときは皆から感嘆の声が上がりました」
――リプライ欄にある別のポストで「用務員さんも、頭を抱えている」とありますが、その際の状況を詳しく解説いただけますでしょうか?
「やはり用務員の方もイレギュラーすぎる存在に言葉を失っているようでした」
「できた経緯など説明しているうちに数人が集まってきて、無言で見つめていると『カーン!』と鳴り皆が爆笑する、という場面もありました」
――その後、エアコンは無事に修理されたのでしょうか?
「まだ修理はされておらず、ずっとししおどしが動作している状況です」
「しかし、皆予想以上の出来にししおどしに愛着を持っており、願わくば『直されないでほしい』という声もありました」
――大きな反響を呼んでいる今回のポストにどのような感想を持たれましたか?
「もちろん、ここまでの反響は完全に予想外でした」
「同じ学科の人に見つかったら面白いな……程度に思っていたのですが、皆さんからの好意的な反応に制作メンバー一同感謝しております。ありがとうございます」