【Excel】進捗を一目で把握できる表が必要! 横棒グラフをセル内に表示する2つのテク

AI要約

REPT関数や条件付き書式の「データバー」を利用して、数値データを簡易的にグラフ化する方法を紹介。

REPT関数は任意の文字列を指定した回数繰り返し表示し、条件付き書式の「データバー」は数値データをグラフ化するために活用。

工夫次第でデータを読みやすくして、よりわかりやすい視覚化が可能。

【Excel】進捗を一目で把握できる表が必要! 横棒グラフをセル内に表示する2つのテク

◆ REPT関数、もしくは「データバー」を利用しよう

 わざわざグラフを作るほどではないけど、数値データを視覚化したいことがありませんか? 10点満点の評価や100%の達成度など、似たようなデータが並ぶ時は、ぱっと見て判断できると説得力がありますよね。

 例えば、以下は新人研修の達成度を簡易的にグラフで表現しました。「40%」「60%」などと数値が並んでいるより見やすいですよね。誰がどれくらいの達成度なのかがすぐにわかります。

 今回紹介するのは、REPT(リピート)関数と条件付き書式の「データバー」を利用して、簡易的なグラフを作る方法です。どちらも定番のテクニックなので、使う機会も多いと思います。さっそく作ってみましょう。

■ REPT関数で「|」をくり返し表示する

 最初にREPT関数の構文を紹介します。任意の文字列を指定した回数だけくり返し表示する関数です。

 ここで紹介するサンプルでは、「○」の数をCOUNTA関数で数えて、全体で5つの項目中の割合を達成度としています。セルG3に入力されている数式は「=COUNTA(B3:F3)/5」となります。表示形式を[パーセンテージ]に設定しているので、3/5の結果は「60%」となります。

 ここでは「|」をくり返し表示してみます。セルG3に入力済みの達成度を参照して、引数[繰り返し回数]を指定します。「*20」は、参照先のセルG3の値が「0.6」のため、任意の数値をかけて繰り返し回数を増やしています。「*10」などと指定しても構いません。

 なお、フォントを変えてグラフらしく表示したり、引数[文字列]を変えたりすることも可能です。フォントの色を変更してみてもいいですね。

■ 条件付き書式の「データバー」を利用する

 簡易的なグラフ作成には、条件付き書式の「データバー」もおすすめです。数値とセットで利用するイメージがありますが、数値を消して棒グラフだけ表示することが可能です。

 まず、グラフ化するデータが入力されているセルを参照しておきます。[条件付き書式]-[データバー]からグラフの種類を選択して、データの範囲を調整するのがポイントです。

■ ひと工夫でデータを読みやすくしてみよう

 データバーは[最小値]と[最大値]の範囲指定を忘れないように注意してください。このサンプルでは、参照する値が0~100%、つまり実際の値は「0」~「1」となるため、[最小値]を「0」、[最大値]を「1」と指定しました。参照する値によって設定してください。

 関数に慣れている人はREPT関数が使いやすく感じるかもしれませんね。条件付き書式を組み合わせて、50%未満と50%以上で「|」の色を塗り分けるといった工夫できるでしょう。