2024年末までにビットコインは15万ドルに達する可能性がある:スタンダードチャータード

AI要約

ビットコイン(BTC)は、現物ETFへの資金流入が続き、年末までに15万ドルの高値をつける勢いを維持している。

スタンダードチャータード銀行のジェフリー・ケンドリック氏は、BTC価格予測を15万ドル、2024年末と2025年末に20万ドルとしている。週末には新たな高値が記録される可能性もある。

アメリカ大統領選挙やETFの好調な動向も市場に影響し、ビットコインや他の暗号資産の展望が好転している。

2024年末までにビットコインは15万ドルに達する可能性がある:スタンダードチャータード

ビットコイン(BTC)は、現物ETF(上場投資信託)への大幅な資金流入が続いているため、年末までに15万ドルの高値をつける勢いを維持しているという。

「私は、2024年末の15万ドル、2025年末の20万ドルというBTC価格予測を堅持している」と、スタンダードチャータード(Standard Chartered)銀行の外国為替およびデジタル資産調査部門責任者ジェフリー・ケンドリック(Geoffrey Kendrick)氏は6月6日にCoinDeskと共有したメモに記している。「その前に、7日に発表される雇用統計が好調であれば、週末には新たな史上最高値が達成されるだろう」。

「アメリカ大統領選挙が近づく中で、私はトランプ氏が勝利した場合には10万ドル、その後年末までに15万ドルに達すると予想している」とケンドリック氏は付け加えている。6日の時点で、分散型予測市場ポリマーケット(Polymarket)の参加者は、現職のジョー・バイデン大統領の再選の確率は36%、トランプ氏が返り咲く確率は56%と予想している。

5月以降、イーサリアム(ETH)現物ETFの上場承認や、アメリカの政党による業界支援を受けて、ビットコインやその他の暗号資産(仮想通貨)市場に対する見通しが好転している。

4日には、1月に運用開始されて以来初めて、ビットコインETFの資金流入額が150億ドル(約2兆3250億円、1ドル=155円換算)を突破し、ビットコイントレーダーのセンチメントを押し上げた。4月中旬から5月初旬にかけての低迷期には、資金流入額がゼロの日や、ブラックロック(ブラックロック)のIBITなどの主要ETFからの資金流出さえ見られた時期もあったが、最近になって資金流入が活発化している。

4日のビットコイン現物ETFでは、フィデリティ(Fidelity)のFBTCを筆頭に8億8000万ドル(約1364億円)以上の資金流入があった。これは3月以来最高の流入額であり、上場以降でも2番目に高い流入額だった。

|翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:Bitcoin Could Hit $150K by 2024-End on Hopes of Donald Trump Being Re-Elected: Standard Chartered