ビットコインマイナーのコア・サイエンティフィックの株価が急騰──AI取引とコアウィーブからの10億ドル超の買収提案報道で
ビットコインマイナーの株価が急騰した理由として、コアウィーブがコア・サイエンティフィックを現金で買収する提案を行ったことが報じられた。
この買収提案では、コアサイエンティフィックは過去3カ月の平均株価にプレミアムをつけて10億ドル以上で評価される。
コアウィーブはAI関連サービスで従来から提携しており、今回の買収によりさらなる成長が期待されている。
ビットコインマイナーのコア・サイエンティフィック（Core Scientific）の株価は、プレマーケットの取引で40％急騰した。クラウドコンピューティング企業コアウィーブ（CoreWeave）が200メガワット（MW）の人工知能（AI）取引に署名し、コア・サイエンティフィックに全額現金での買収提案を行ったと報じられたことが契機になった。
コアウィーブが3日に提案を行ったと述べ、5月31日時点のコア・サイエンティフィックの過去3カ月の加重平均株価に55％のプレミアムを上乗せしたことを示唆したという。ブルームバーグが事情に詳しい人物の話として報じた。
この買収提案では、テキサス州オースティンを拠点とするコア・サイエンティフィックは、発行済み株式数1億7800万株に基づいて10億ドル（約1550億円、1ドル155円換算）強と評価される。同社は、厳しい暗号資産の冬の犠牲になった会社のうちの1社で、今年これ以前に破産から脱却していた。
コアウィーブとコア・サイエンティフィックは、この件に関するコメントにまだ応じていない。
コアウィーブは、AI関連サービスを提供するため、コア・サイエンティフィックと12年間の契約も締結した。プレスリリースによると、コアウィーブは約3億ドル（約465億円）の資本投資を行う予定で、さらに容量を拡大するオプションもあると述べた。
この契約は、マイニング業界で合併や買収が活発化する中で行われた。最近では、別の大手ビットコインマイニング企業であるライオット・プラットフォームズ（Riot Platforms）が、同業のビットファームズ（Bitfarms）を買収する敵対的買収提案を行った。
コアウィーブは、5月にコーチュ・マネジメント（Coatue Management）やマグネター・キャピタル（Magnetar Capital）などの投資家から11億ドル（約33億円）の新規資金調達を行っていた。
｜翻訳・編集：林理南｜画像：Core Scientific｜原文：Bitcoin Miner Core Scientific Surges After AI Deal, Report of Over $1B Buyout Offer From CoreWeave
