LUMIX、本体のみで5.7K/30p記録が可能な次世代フルサイズミラーレス「DC-GH7」

AI要約

パナソニックは、優れた動画撮影性能を備えるミラーレス一眼カメラ“LUMIX GHシリーズ”から、基本性能を一新した新モデル「DC-GH7」を発売。階調描写やAF性能を一新し、自らの表現を追求するクリエイターに応えるミラーレス一眼カメラとしている。

LUMIX GHシリーズは動画性能にも強みを持つマイクロフォーサーズ一眼カメラで、DC-GH7は新開発のセンサーや像面位相差AFなど多彩な機能を備える。

放熱効果を引き出す独自の放熱構造や耐久性の高いマグネシウム合金フレームを採用し、制作現場での堅牢性と機動力にも対応。さらに、ProRes 422 HQの内部記録や32bitフロート録音などポストプロダクションまでの効率化も図っている。

LUMIX、本体のみで5.7K/30p記録が可能な次世代フルサイズミラーレス「DC-GH7」

パナソニックは、優れた動画撮影性能を備えるミラーレス一眼カメラ“LUMIX GHシリーズ”から、基本性能を一新したという新モデル「DC-GH7」を7月26日より発売する。

ボディ単体/Lキット(標準ズームレンズキット)をラインナップし、価格はいずれもオープン。市場での予想実売価格はそれぞれ以下の通り。

・「DC-GH7」(ボディ単体):税込274,200円前後

・「DC-GH7L」(Lキット):税込347,500円前後

・「DMW-XLR2」(XLRマイクロフォンアダプター):55,400円前後

・「DMW-SFU3A」(アップグレードソフトウェアキー):33,000円前後

LUMIX GHシリーズは動画性能にも強みを持つマイクロフォーサーズ一眼カメラ。DC-GH7は新開発のセンサーを搭載し、階調描写やAF性能といった基本性能も一新。自らの表現を追求するクリエイターに応える新世代のミラーレス一眼カメラとしている。

映像描写を支える基本性能をアップデート

新開発の裏面照射型CMOSイメージセンサーを搭載。約2520万画素の有効画素数を持つほか、階調豊かでなめらかなHDR撮影を可能にするという「13+ストップ ダイナミックレンジブースト」を採用。

RAW写真撮影時はもちろん、動画撮影時、特にV-Log撮影時において、LUMIXのマイクロフォーサーズ機として最大となる13+ストップのダイナミックレンジを実現した。また、光学ローパスフィルターレス設計によって、高画素化しながらも飽和性能を向上させたという。

位相差センサーによる像面位相差AFにも対応。779点測距の像面位相差AFと従来のコントラストAFによって、幅広いフォーカス領域をカバーしながら、撮影シーンに応じたAFモードの組み合わせも可能なリアルタイム認識AFを備える。またリアルタイム認識AFは、新たに飛行機認識・列車認識を追加した。

ほか、読み出し速度の高速化により連写速度も高速化。動く被写体を連写する場合でも、ローリングシャッター歪み現象を抑制し、高い解像感で撮ることができる。またCinema 4Kや4K/120pといったハイフレームレート撮影、5.7K/60pなど高解像な動画撮影にも対応した。

現場からポスプロまでのフローを効率化

プロの現場に応えるモデルとして、撮影現場からポストプロダクションまでのワークフロー効率化を図る機能も備えている。

これまで外部レコーダーでのみ記録が可能だった映像業界標準コーデック「Adobe ProRes 422 HQ」および「ProRes 422」の映像を、カメラ本体へ内部記録できる。ポストプロダクション時のグレーディングや編集作業に有効なセットアップを、カメラのみで完了できるという。4K以上の設定ではCFexpress Type Bカードのみ、FHD設定時はSDカードでも記録が可能。USB接続でのSSDへの記録にも対応している。

動画フォーマットはMP4形式はH.264/MPEG-4 AVCおよびH.265/HEVC、MOV形式はH.264/MPEG-4 AVC、H.265/HEVC、Apple ProRes、Apple ProRes RAWに対応。

さらに、撮影時の音声録音のレベル調整が不要な32bitフロート録音に対応。同社によるとレンズ交換式デジタルカメラとしては世界初となる。32bitフロート方式は従来のリニア録音(16bit/24bit)と比べ高い分解能を持ち、音割れや小音量といった収録時のミスを気にせず撮影がおこなえるという。別売のXLRマイクロフォンアダプターを装着することで使用可能になる。

ほか、オリジナルのLUTファイルを動画/写真に反映できる「リアルタイムLUT」や、スムーズなデータ転送や編集をアシストする「プロキシ機能」、クラウド上で共有・共同作業できる「Frame.io Camera to Cloud」などを搭載した。

堅牢性と機動力で制作現場に応える

本体は耐久性の高いマグネシウム合金フレームを採用。ボディの接合部や操作部材にはシーリング構造を用いることで、防塵・防滴設計に加え、マイナス10℃環境での撮影も可能(同社製マイナス10℃耐低温設計レンズ装着時)にした。

また、搭載されたファンの放熱効果をフルに引き出す独自の放熱構造を開発し、動作保証温度内では、バッテリーおよび記録メディアの容量内での記録時間は無制限とした。モニターは利便性の高いチルトフリーアングルとなっている。

標準ISO感度は100 – 1600、連続撮影コマ数は最大190コマ。インターフェースはUSB Type-C(充電対応)/HDMI Type-A/VIERA Link/3.5mmマイク入力を備え、ストレージはCFexpress Type Bカード/SDカード/SDHCカード/SDXCカードに対応する。

外形寸法は約138.4Wmm×100.3Hmm×99.6Dmm、質量は約805g(バッテリー、メモリーカード含む)。