LUMIX、GH動画最強カメラ「GH7」。32bit Float録音、ProRes RAW内部記録

AI要約

パナソニックは、マイクロフォーサーズの一眼カメラLUMIX GHシリーズ新機種として「GH7」を7月26日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はボディのみ「DC-GH7」が274,200円前後、ES12060が付属するレンズキット「DC-GH7L」が347,500円前後。さらに、取り付ける事で32bit Float録音を可能にするXLRマイクロホンアダプター「DMW-XLR2」は55,400円前後。

マイクロフォーサーズの静止画用フラッグシップ「G9PROII」に対して、動画のフラッグシップとして開発されたのがGH7。新たに像面位相差(PD)AFを搭載しているほか、動画RAW内部収録に対応。PCMレコーダーなどを使わず、前述の通り32bit Float録音にも対応できるなど、コンパクトなカメラながら、プロのクリエイターのニーズをとらえたハイエンド機として開発された。さらに、後述するAF性能の進化により、飛行機や電車などを撮影する人にも訴求するカメラとなっている。

リアルタイム認識は人体、動物、車/バイクに加え、新たに「列車/飛行機」にも対応。特定部分へのピント合わせを実現する、被写体の部位設定も可能で、例えば車の場合はヘルメットやフロント部、電車は運転室や最前部、飛行機は機首付近を優先するといった設定が可能。

LUMIX、GH動画最強カメラ「GH7」。32bit Float録音、ProRes RAW内部記録

パナソニックは、マイクロフォーサーズの一眼カメラLUMIX GHシリーズ新機種として「GH7」を7月26日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はボディのみ「DC-GH7」が274,200円前後、ES12060が付属するレンズキット「DC-GH7L」が347,500円前後。さらに、取り付ける事で32bit Float録音を可能にするXLRマイクロホンアダプター「DMW-XLR2」は55,400円前後。

マイクロフォーサーズの静止画用フラッグシップ「G9PROII」に対して、動画のフラッグシップとして開発されたのがGH7。新たに像面位相差(PD)AFを搭載しているほか、動画RAW内部収録に対応。PCMレコーダーなどを使わず、前述の通り32bit Float録音にも対応できるなど、コンパクトなカメラながら、プロのクリエイターのニーズをとらえたハイエンド機として開発された。さらに、後述するAF性能の進化により、飛行機や電車などを撮影する人にも訴求するカメラとなっている。

センサーは2,520万画素の裏面照射型CMOSで、像面位相差AFを搭載。動体追従性、複数人数、逆行、低照度、点光源、商品紹介などのシーンにおいて、GH6と比べ、AF性能が大きく進化したという。

リアルタイム認識は人体、動物、車/バイクに加え、新たに「列車/飛行機」にも対応。特定部分へのピント合わせを実現する、被写体の部位設定も可能で、例えば車の場合はヘルメットやフロント部、電車は運転室や最前部、飛行機は機首付近を優先するといった設定が可能。

イメージセンサーの「低ISO回路」から生成する飽和優先の画像と、「高ISO回路」から生成する低ノイズ優先の画像の2つを1画素ごとに光量に応じた合成比で合成することにより、低ノイズと高飽和の特性を持った階調豊かでなめらかなHDR撮影を実現するダイナミックレンジブースト機能も搭載。ISO 100から使えるフルISOレンジ仕様となっている。

強力な手ぶれ補正機能も搭載。静止画撮影時には、5軸7.5段のB.I.S.と、5軸7.5段のDual I.S. 2が利用可能。動画時は、B.I.S.& Dual I.S.、ブーストI.S.、アクティブ I.S.、E.I.S.を活用。ランニングなど、大きな揺れでも補正できるほか、E.I.S.動画撮影時に発生する遠近歪みも補正できるようになっている。

■ 32bit Float録音をミニマムセットアップで実現

レンズ交換式デジタルカメラとして世界初となる32bit Float録音に対応。別売のXLRマイクロホンアダプター「DMW-XLR2」を装着し、そこにダイナミックマイクやブームマイクをXLRケーブルで接続。XLR端子は2つ搭載しており、XLR接続したマイクによる32bit Float録音が可能。MOVの動画の音声が、32bit Float録音される。

また、MOVもしくはProRes撮影時のみとなるが、4ch音声やハイレゾ録音にも対応する。

DMW-XLR2にはステレオミニジャックも備えているほか、ワイヤレスマイクやその他のアクセサリをコールドシューに取り付けられる。

■ ProRes RAW内部記録が可能

さらに、ProRes RAWの内部記録が可能になった。従来は外付けレコーダーを使う必要があったが、内部記録が可能になった事で機動力を強化。ジンバルとの互換性も向上した。

CFexpressとUSB-SSDに記録可能。CFexpressカード使用時であれば、蓋を閉じられるため、防塵防滴性能を維持して撮影できる。また、5.7K、C4KなどのProRes RAW記録が可能だが、解像度とフレームレートがC4K/60p以下に設定されている場合、推奨動作温度(-10~40度)の環境であれば、記録時間無制限で撮影可能。

熱伝導率の高いグラファイトを採用しているほか、マグネシウム合金ボディ全体で熱を排出。基板の熱を放熱フィンに集約し、ファンで排熱する機構になっている。4:2:2 10bit C4K/4K 60p/50p内部録画/HDMI同時出力で無制限の録画時間を実現。「動画記録停止温度」の設定により、カメラの温度が上昇した場合でもカメラは録画を継続できる。

防塵・防滴構造に加えて、摂氏マイナス10度の過酷な環境にも耐える耐久性を確保。約20万回の耐久性を確保したシャッターユニットを採用。フローティング構造で筐体に搭載する事で、カメラ本体への衝撃を大幅に軽減している。

■ その他の特徴

アーティスティックな写真や映像を”撮って出し”で制作可能なリアルタイムLUTに対応する。ユーザーが好きなクリエイターLUTをカメラに登録する機能を備えるほか、フォトスタイルとLUTの重ね掛けも可能。

アプリのLUMIX Labを用いて、写真や映像をカメラからスマホアプリにシームレスに転送し、素早く共有できる。アプリでLUTを作成し、スマホに保存。作ったLUTをスマホからカメラに転送し、写真/動画撮影できる。クリエイターによるLUTのダウンロードもアプリ内で可能。アプリとカメラの接続速度と安定性も向上させた。

動画撮影時に低ビットレートのプロキシファイルを記録可能。低レートの動画は、素早くSNSへの動画投稿する際にも活用できる。

Adobe Frame.ioへの接続にも対応。ユーザーが静止画や映像を編集しながら共有および共同作業できるFrame.io Camera to Cloudにネイティブ対応しており、Wi-FiまたはUSBテザリング経由でカメラをインターネットに接続すると、画像(JPEG/RAW)とプロキシビデオをカメラから直接Frame.ioプラットフォームに自動的にアップロード。編集者や共同編集者が映像や画像にアクセスでき、スピーディーにポストプロダクション作業に入ることができる。

スマホアプリを介してカメラからのライブストリーミング配信も可能。屋内環境では、有線LAN接続によるIPストリーミングによる安定性の高い配信も可能。

チルト・フリーアングル液晶モニターは3型で184万画素。改良されたロック機構を備え、HDMIとUSBケーブルを接続したままでも干渉せず、モニターを確認できる。

静止画撮影も可能。AFCモードで60fps、AFSでは75fpsの連写ができる。大容量バッファメモリも備え、ブラックアウトフリー連写が可能。手持ちでハイレゾ撮影にも対応する。ファインダーは368万画素のOLED。ファインダー倍率はGH6よりも上がっている。ライカの色表現で撮影できる「LEICA モノクローム」も使えるようになった。