愛知県の春日井市民病院、予算内で運用可能なバックアップ体制を整備

AI要約

春日井市民病院がCohesityとWasabi Technologiesのクラウドストレージを活用し、バックアップデータの保存先を移行した

Wasabiのコストメリットを活かし、データの保護を予算内で行うことができる

Wasabiの特徴を活かし、クラウドからデータを取り出す際にかかる追加コストを回避

愛知県の春日井市民病院、予算内で運用可能なバックアップ体制を整備

 春日井市民病院(愛知県春日井市)は、Cohesityを使ったバックアップのデータの保存先にWasabi Technologiesのクラウドストレージを採用した。Wasabi Technologies Japanが発表した。

 同病院は、災害拠点病院に指定されており、今回バックアップデータの保存先をテープとオンプレミスのストレージからクラウドに移行した。バックアップの仕組みでは、ランサムウェアや災害への対策として、Cohesityのイミュータブル(不変)データコピーなどのソリューションを利用しているとのこと。日本のデータセンターを備えるWasabiの仕組みと統合している。

 バックアップデータの保存先をWasabiにしたのは、コストメリットも得られるからだという。WasabiではイグレスやAPIリクエストの料金が発生しないため、病院側は事前に作成した予算の範囲でデータを保護できるとする。

 同秒品 医療情報技術センター事務局 管理課 情報担当の馬場勇人氏は、今回のWasabiの発表に、「ハイパースケーラーのクラウドサービスでは、データを取り出す時に予想できない課金が発生する。インシデントが起き、いざクラウドからデータを取り出し復旧させようとすると、それなりの追加コストが請求され、リストアのテスト時でさえ、コストが発生してしまう。公的な病院では、予算を超過する費用については、追加予算申請が必要になる。その点、Wasabiはデータを取り出しに課金されないため、予算通りのバックアップシステムを運用できる」とのコメントを寄せた。

 なお、Wasabi側のシステムの運用管理は、NECネッツエスアイが行うという。