尾上菊之助「うれしく思っています」 初代も勤めた役で『秀山祭』に出演

AI要約

歌舞伎俳優の尾上菊之助さんが、歌舞伎座『秀山祭九月大歌舞伎』に出演し、初世中村吉右衛門の功績を称える重要な役どころを務める。

菊之助さんは、岳父である二世中村吉右衛門さんからの影響を受け、『秀山祭』に心血を注ぎ続けており、感謝と尊敬の気持ちを述べる。

菊之助さんは、岳父の思いを引き継ぎ、今後も『秀山祭』に携わり続ける決意を示し、歌舞伎の伝統と精神を大切にする姿勢を示す。

尾上菊之助「うれしく思っています」 初代も勤めた役で『秀山祭』に出演

歌舞伎俳優の尾上菊之助さん(47)が、1日に初日を迎えた歌舞伎座『秀山祭九月大歌舞伎』(25日千穐楽)に出演。二世中村吉右衛門さんとの思い出を語りました。

菊之助さんが出演するのは、初世中村吉右衛門の功績を顕彰し、その芸と精神を継承していくことを目的とする『秀山祭』。菊之助さんの岳父・二世吉右衛門さんも長年にわたり情熱を傾けてきた公演で、今回、初世吉右衛門が度々演じてきた演目『摂州合邦辻』で、玉手御前を勤めます。

この役を勤めるのは4回目だという菊之助さんは、「合邦は、初代吉右衛門さんもなさった役です。『秀山祭』で、播磨屋の(中村)歌六のお兄さんの合邦で、玉手を勤めさせていただけることをうれしく思っています」と話しました。

また、夜の部では『勧進帳』の富樫左衛門を勤めており、「“80歳で弁慶を演じたい”とおっしゃっていた岳父(二世吉右衛門さん)の思いを引き継いだ(松本)幸四郎さんの弁慶での富樫です。『秀山祭』は岳父が心血を注ぎ、大切に守ってこられました。これからも私も携わっていきたいと思っています。岳父の心は永遠に引き継がれ、残っていくと思います」と語りました。