浜中文一「正直になんでも言っちゃう」うそをつけず「損してきましたね」これまでの人生の変化を語る

AI要約

俳優の浜中文一さんがフリーの俳優として活動する経緯や変化について語る

浜中さんは率直で素直な性格であり、自らの直感に従って行動している

浜中さんは損得勘定をしない誠実な姿勢を貫いているが、場に応じて笑顔を見せるようにしている

浜中文一「正直になんでも言っちゃう」うそをつけず「損してきましたね」これまでの人生の変化を語る

1999年から芝居を中心に切磋琢磨しており、現在はフリーの俳優として活動する浜中文一さん。グラビア、ステージ、舞台と、さまざまな表現の場で経験を積み、独特の個性が光る浜中さんが語る、THE CHANGEとは。【第4回/全4回】

 1999年より所属していた事務所から「ポーンと飛び出してきた」と、口ぶりも軽やかに教えてくれた、俳優の浜中文一さん。

「そのつどいろいろ考える時期はあったんですが、昨年末に“もういいかな”と飛び出してきました。僕は、将来的な目標はあっても計画をあまりたてず、“なるようになるやろ”みたいな感じで直感で動くタイプなんです」

  なにごとにもとらわれず、「わからないことだらけのまま」身軽に突き進んだ。

「スケジュール管理をすることすら初めてで。いまはスタッフさんにお願いしています。本来は自分でしないとダメなんですけど、ちょっと慣れないし、勝手もわからないので。あと以前と変化したことは、仕事の打ち合わせが増えたことですね。自分でやることが増えたけど、気持ちの面ではとても楽しくやることができています」

  率直な口ぶりから、フリーランスという働き方との相性がよいのではないかと感じるが、浜中さん自身も「そうですね、なんでもほんとうのことを言っちゃう」と話す。

「正直になんでも言っちゃうというか。素直というか。よくも悪くもうそをつけないので、あえてうそを言うとか。ただ、変なうそはつけないんですよね」

ーー素直であることは、仕事上、得ですか? 損してきましたか?

「損してきましたね。お偉いさんにゴマをするとか、そういうのも苦手なので。でも、うその笑いとかできないんですよ。“なんでおもしろくないのに笑ってんだよ”と思ってしまう。まあ、僕も36歳ですから、社交の場ではうその笑いも必要だと思うので、ある程度は笑顔を見せるようにしています」

  損得勘定のいっさいない口ぶりは、むしろ誠実ですらある。そう伝えると「いや、誠実ではない(笑)」と、笑顔を見せてくれる。最後に、浜中さんにとってもTHE CHANGEを問うと、真剣な表情で少しだけ考えたあと、笑顔混じりにこう答えてくれた。

「気づいたら変わっていました。変化って、明確にわからなくないですか? こうやって取材してもらって “ああ、そういえば変わったな。気づいたら、変わっていたな”と感じました」

  とりつくろわず、身軽に。これからも軽やかに、躍進してゆくにちがいない。

はまなか・ぶんいち

1987年10月5日生まれ、大阪府出身。1999年より芸能活動を開始し、2017年に卒業。2023年12月31日にSMILE-UP.を退所し、現在はフリーランスとしてテレビや舞台など幅広く活動。2013年『音楽劇ザ・オダサク』で初舞台を踏み、2016年にミュージカル『50 Shades~クリスチャン・グレイの歪んだ性癖~』で初主演を務め、数多くの舞台経験を積む。8月17日より主演を務める『ブラック・コメディ』が上演開始。

有山千春