希少と知らず売ったコインが買い主から返却されて…心温まる誠実な対応が全米で話題に!

AI要約

米マサチューセッツ州マンスフィールドに住む男性が、ガレージセールで売却したコインを誠実な人物によって返されるという心温まるエピソードが話題に。

売却したコインには200ドル以上の価値があり、送り主は全く知らない人物であった。送り主はコインの中に入っていたメモで、人生の真価についての啓示を残していた。

男性はこの出来事から、お金や物質よりも人間関係や人の心遣いが大切であることに気付かされ、感謝の気持ちを述べている。

希少と知らず売ったコインが買い主から返却されて…心温まる誠実な対応が全米で話題に!

 そうとは知らずに希少なコインを売り払ってしまったところ、買い取った人から心温まるメッセージと共に返却された……そんなエピソードに人々の共感が集まっている。

 米マサチューセッツ州マンスフィールドに住むスティーブ・スピワコウスキーさんは同州ダドリーに住む高齢の父親を施設に移し、父親の家を売却した。その際、不要と思われる父親の所持品のガレージセールを行った。

 数日して、「マイク」と名乗る人物から、メモと共にコインが入った缶がスティーブさんの家に届けられた。ガレージセールで6ドルで買ったアクセサリー入れの箱に入っていたそうで、200ドル(約2万9000円)以上の価値がある希少なコインが混じっていた、という。

 マイクさんはわざわざ、父親の家の売却を手がけた不動産屋に連絡を取り、スティーブさんの住所を教えてもらい、コインを郵送してきたのだ。

 スティーブさんはガレージセールに出した物の中にコインのコレクションが入っていたなどつゆ知らず、しかもマイクさんは全く見知らぬ人。あまりに誠実な対応にスティーブさんは深く感動したという。

 さらに心に刺さったのは、メモに引用されていた19世紀末から20世紀初頭の英国の代表的な小説家・詩人のラドヤード・キップリングの言葉だった。

 人が物質的なものにとらわれ過ぎることで、人生における本当に大切なものを見失ってしまう恐れがある、と戒めた言葉だ。

「お金、地位、名誉に過度に関心を持つことを警戒しなさい。いつかこれらのものに無関心な人に出会うでしょう。その時、あなたがどれほど貧しいかを知ることになるでしょう」

 マイクさんはこの言葉に感銘を受け、誠実に生きることで人生が豊かになった、という趣旨のことを書いていた。

「マイクさんの親切はコインよりも価値がありました」と、スティーブさんはこうも語った。

「人はお互いにとても意地悪になることがあります。私たちは、人々がどれほど親切になれるかを忘れてしまう。父親の所持品の処分に苦労してきた私たちに、マイクさんがどれほど大きな影響を与えたかを知ってほしい。本当に素晴らしいことだったんです」

 このエピソードは米CBSニュース(6日付電子版)などで報じられ、全米の話題になっている。