演劇教育の在り方を探る ふたば未来学園高でシンポジウム 福島県広野町

AI要約

福島県広野町のふたば未来学園高は7月31日、「ふくしま演劇教育シンポジウム」を開催。参加者が演劇の取り組みを振り返り、演劇教育の在り方を模索。

生徒による地域インタビューを元にした演劇授業の成果発表や平田オリザさんの基調講演。復興における演劇教育の役割に注目。

座談会では演劇関連の専門家らが意見交換。県内外からの50人が参加し、演劇教育の重要性について討論。

演劇教育の在り方を探る ふたば未来学園高でシンポジウム 福島県広野町

 福島県広野町のふたば未来学園高は7月31日、「ふくしま演劇教育シンポジウム」を開いた。参加者が同校の設立当初から続く演劇の取り組みを振り返り、より良い演劇教育の在り方を探った。

 生徒が地域で実施したインタビューの内容を演劇にする授業の成果発表を行い、ゲストの劇作家の平田オリザさんが講評した。平田さんが「これからの復興における演劇教育の役割」と題して基調講演した。

 続いて、座談会を催した。平田さん、NPO法人PAVLIC理事のわたなべなおこさん、大熊町の義務教育施設「学び舎(や) ゆめの森」の南郷市兵校長、ふたば未来学園高教員で劇作家・演出家の高山さなえさん、同校教員の斎藤夏菜子さんが登壇し、県内の演劇教育の重要性について意見を交わした。

 シンポジウムには県内外から約50人が参加した。早稲田大の松岡俊二教授は、平田さんが講演で用いた「connecting the dots(点と点を結ぶ)」との表現に触れ「福島復興に関わる関係者全てに必要な視点だ。ふたば未来学園の演劇教育などにおいても具体化を重視すべきだと感じた」と語った。

(相双版)