<劇場版モノノ怪 唐傘>中村健治監督 17年ぶり新作の音楽は「透明感、ピュア度が上がっている」

AI要約

2007年に放送された人気テレビアニメ「モノノ怪」の新作劇場版「劇場版モノノ怪 唐傘」の公開記念舞台あいさつが行われ、主題歌を担当したアイナ・ジ・エンドさんや中村健治監督が登壇。アイナさんは「Love Sick」を通じて透明感とピュアさを表現した苦労を語り、中村監督もその表現を評価した。

「モノノ怪」は、「怪~ayakashi~」のスタッフによって制作されたアニメで、斬新な映像が話題となった。劇場版は約17年ぶりの新作で、大奥を舞台に薬売りが「モノノ怪」の正体を追う怪異譚が描かれる。

劇場版は7月26日に公開され、ファンからは期待の声が高まっている。

<劇場版モノノ怪 唐傘>中村健治監督 17年ぶり新作の音楽は「透明感、ピュア度が上がっている」

 2007年にフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送された人気テレビアニメ「モノノ怪」の約17年ぶりの新作となった劇場版「劇場版モノノ怪 唐傘」の公開記念舞台あいさつが7月27日、TOHO シネマズ日比谷(東京都千代田区)で開催され、主人公・薬売りを演じる神谷浩史さんら声優陣、主題歌「Love Sick」を担当したアイナ・ジ・エンドさん、中村健治監督が登場。中村監督、アイナさんが音楽のこだわりについて語った。

 アイナさんは、主題歌「Love Sick」について「今回は女の情念とか恨みとか、そういうところを芽生えさせた状態で、でも、とってもピュアな人間として歌いたいなと思って。だから、泥臭くなりすぎないように気を付けました。ちゃんと透明感があるところを保とうとしたので、しゃかりきにレコーディングしたわけじゃなかったです。冷静さもありながら。そこが一番難しかったです」と思いを語った。

 中村監督は、アイナさんの話を受け、「大正解ですね。皆さん見られて、いろいろな感想があると思うのですが、過去の音楽より、ドロドロとしたところが下がっていて、アイナさんが言われた通り、透明感とかピュアなところが上がっている。そのバランスは変えたんです。何というか、見抜かれているなと思って。だからあんなにハマったのかと」と語った。

 「モノノ怪」は、2006年にノイタミナで放送された「怪~ayakashi~」の人気エピソード「化猫」のスタッフが再集結して制作されたアニメ。「化猫」に登場した薬売りの男がモノノ怪に立ち向かう怪異譚(たん)が描かれた。スタイリッシュなキャラクターデザインに、和紙のテクスチャーなどCG処理を組み合わせた斬新な映像が話題となった。

 劇場版は、2007年放送のテレビアニメ以来、約17年ぶりの新作アニメ。テレビアニメに続き、中村さんが監督を務め、EOTAが制作する。女たちの情念が渦巻く大奥を舞台に、薬売りが“モノノ怪”の正体を追うことになる。7月26日に公開された。