「30歳目前で破局」夢にも敗れ人生どん底のアンジェラ佐藤が一杯のカレーで開いた大食いタレントへの道

AI要約

アンジェラ佐藤さんはアルペンスキー選手として活躍していたが、スランプや事故により挫折し、30歳を目前にやさぐれてしまう。しかし、大食いの才能に気づき大食いタレントの道へ進むことで人生の逆転を果たす。

大食いの才能に気づいたのは28歳の時で、大盛りのお店で2kgの大盛りカレーを完食し、普通の人よりも食べられることを自覚する。以降、大食いの楽しさに目覚め、大食いタレントとして活躍するようになる。

競技スポーツから大食いタレントへの転身により、アンジェラ佐藤さんは再び挑戦心やワクワク感を取り戻し、人生の新たな方向性を見出すこととなった。

「30歳目前で破局」夢にも敗れ人生どん底のアンジェラ佐藤が一杯のカレーで開いた大食いタレントへの道

大食いタレントして活躍中のアンジェラ佐藤さん。すい星のごとく現れ、大食い女王のひとりとして一躍知られるように。そんなアンジェラ佐藤さんが「やさぐれていた」と話す人生の大逆転を振り返り、「これだけは言いたい」こととは?(全3回中の1回)

■選手人生も恋もうまくいかず、なんとなく生きていた

── もともとアルペンスキー選手だったそうですね。

アンジェラ佐藤さん:母が子どもに何でも習わせたいタイプで、特に身体を鍛えさせたかったみたいです。水泳とか体操とか、いろいろな習い事のひとつとしてアルペンスキーを習っていました。姉もいるのですが、姉と私が一番ハマったのがアルペンスキーで、中学生の頃はレーシングチームにも入って大会にも出場するようになりました。

いつも「競う」ことが当たり前の生活で、勝つために生きているような感覚でした。でも、中学時代をピークにスランプに陥り、頑張れば頑張るほど裏目に出るような状態になってしまったんです。しかも、20代のころに交通事故にあってしまって。当時のことはあまり思い出せないのですが…結局、その後アルペンスキーを引退しました。

30歳を目の前にして彼と別れたり、仕事もうまくいかなかったりして、子どもの頃から当たり前にあった「挑戦したい」という気持ちがすっかり萎えてしまって。やさぐれて、しばらくフリーターしながらふらふらと生きていました。

■大盛りの聖地で才能に気づき、大食いタレントの道へ

── 大食いとしての才能が開花したのはいつ頃でしょうか。

アンジェラ佐藤さん:昔からよく食べる子ではあったので、まわりから「大食い選手権に出てみたら?」みたいにひやかされていたんです。ただ、その頃はまだ自分ではピンとこなくて。

でも、目標をなくしていた28歳のある日、茨城県のやよい食堂(現在は閉店)という大盛りのお店に行ったんです。「ちょっと、食べてみるか」ってふと思い立って。それで、名物メニューの2kgくらいの大盛りカレーを食べてみたら、あっという間に完食しちゃったという(笑)。そのときに、「私って普通の人よりも食べられるんだ」と気づきました。それに、スポーツで味わっていた競争心やワクワク感がよみがえってきて、「この感覚、懐かしい!」と嬉しくなって。それからは、趣味が大盛りのお店巡りになって、いろいろなお店を食べ歩いていました。