『十角館の殺人』の裏側に迫る インタビュー映像とともに振り返るドキュメント配信決定

AI要約

現在配信中のHuluオリジナル『十角館の殺人』の裏側に迫るドキュメントが、7月19日よりHuluで独占配信される

本作は、綾辻行人の同名小説を実写映像化したミステリーであり、1980年代の十角館と本土を舞台に2つの物語が展開される

制作スタッフやキャストの情熱や努力、意外な選出過程など、実写化の舞台裏に迫る内容が追加されている

『十角館の殺人』の裏側に迫る インタビュー映像とともに振り返るドキュメント配信決定

 現在配信中のHuluオリジナル『十角館の殺人』の裏側に迫るドキュメントが、7月19日よりHuluで独占配信されることが決定した。

 本作は、2023年10月に発表されたタイム誌が選ぶ「史上最高のミステリー&スリラー本」オールタイム・ベスト100に選出された綾辻行人の同名小説を実写映像化したミステリー。舞台は1980年代、十角形の奇妙な外観を持つ館“十角館”が存在する角島(つのじま)に訪れた大学のミステリ研究会メンバーと、海を隔てた“本土”で死者からの手紙を受け取った元ミス研メンバーの江南孝明がミステリー好きの島田潔と共に手紙の謎を追うという、2つの物語で構成される。

 映像化不可能と言われ続けた綾辻の代表作を実写化する上で、内片輝監督が目指したことは、「原作を読んだ時の“あの1行”の衝撃を“実写ドラマ”でも同じように味わってもらうこと」。本作では、本土にいる2人の主役とはまた別の意味で、ある種のキーパーソンが登場する。その役を演じられる俳優を発掘し、育成することを目的に開催されたワークショップ型オーディションにカメラが密着。およそ100人の応募者の中から、1人の俳優がこの役を掴み取るまでの様子が克明に映し出されている。題名が明かされないまま、大事な役であるということだけが告げられた状態で、ワークショップとオーディションを受け続ける俳優たち。最終選考で選ばれた瞬間は、放心状態だったと振り返る一幕も。

 さらに、撮影準備からクランクインの様子、メイクやカメラワークなど試行錯誤を繰り返し、挑戦し続ける制作スタッフたちを追いかけた映像が収められている。そこには、覚悟を決めた内片監督の、緻密かつきめ細やかな演技指導、不安を取り除こうとする姿が映し出されている。最後まで成功のビジョンを共有し、寄り添い続けた内片監督に、俳優たちはプレッシャーを感じることなく、周囲の支えに感謝しながら、演じる楽しさや喜びを素直に表現し続けた。

 “今だから言えるあの時の心境”をインタビュー映像を交えて振り返る、“あの1行”完成までの道のりが描かれた本ドキュメント。計算し尽くされた緻密な演出とスタッフ陣の並々ならぬこだわり、何ひとつ偶然を期待していなかったと語る内片監督が、最後に、「本当にありがとうという気持ちじゃないかな」と気持ちを吐露。「そういう意味では偶然が重なり合ってこそ成し得た実写映像化への挑戦だった」と締めくくっている。