石丸伸二氏が激論「昨日今日作ったキャラじゃない」仮に訴訟敗訴でも謝罪しない意図を説明

AI要約

前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が、フジテレビ番組に生出演し、市議に対する賠償問題の謝罪について議論した。

石丸氏は謝罪について個人的な利益ではなく社会の利益を重視し、一貫性を持った立場を貫いた。

また、選挙で獲得した票数を支持者への責任と捉え、自己の信念を崩さない姿勢を示した。

石丸伸二氏が激論「昨日今日作ったキャラじゃない」仮に訴訟敗訴でも謝罪しない意図を説明

 東京都知事選で、約165万票を獲得して2位に入った前広島県安芸高田市長石丸伸二氏(41)が14日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜午前7時30分)に生出演した。

 番組では、石丸氏安芸高田市長時代の20年10月にX上で恫喝を受けたと主張をしたことについて、山根温子市議(68)が市と石丸氏に損害賠償を求めた訴訟で昨年12月に広島高裁がに市33万円の賠償を命じた1審判決を支持した裁判も例示された。石丸氏への賠償責任は棄却され、石丸氏個人は上告の意思があることも紹介された。

 橋下徹氏から「裁判所が判決くだせば従うというのは当然ですよね」と聞かれると、石丸氏は「それだけですね」と即答。日本の司法は「謝らせる」という命令はできないことが例示されながら、石丸氏は権力側に立つ立場として謝罪する意思を聞かれると「完全にケースバイケースですね。権力者としてどうふるまうべきか、というのは私なりに考えがある。ただ、今回の事例で言えば、政治家同士ですよ、二元代表制の両側で話をしていた、しかも議会の中で。そこに立場上の優劣はない。市民となら、司法の結果を受けて行政として謝罪、はあるかもしれない」と持論を述べた。

 最高裁で判断が出た場合の謝罪の意思に聞かれると「先ほど申し上げた通りです」と回答。NPO法人の大空幸星氏が「謝った方が得なわけですよね」と指摘すると、石丸氏はカットインする形で「そこなんですよ、違う、違う」と反論した。大空氏が「石丸さんのやり方は分かるし…」と言いかけたところで「分かってないんですよ、得だって言うから」と再びカットイン。「時間がないから」と、CM前で議論の時間が足りないことを説明しながら「自分の得のためにやってないんです」と主張した。

 CM明けに急きょ、議論の時間が延長されると、石丸氏は「時間があるので…」と、大空氏の意見に耳を傾けた。大空氏からは「市議の後ろに市民がいる。市議といえども、その先の市民に向かって謝るというのは、司法として求められなく絵も、パフォーマンスを重視するのであればやってもいいのかな」と提案を受けたが、石丸氏は「誰のためのパフォーマンスかというところに重きをおいてます。自分のためじゃないんですよ。個人の利益なら、政治家なんてやらないんですよ、やるべきじゃないんですよ。それを政治屋と私は呼んでます。じゃなくて、社会の利益のためにやっているので、自分のレピュテーション(評価)が上がろうが下がろうが、あまりそこに関心がない」と持論を展開した。

 さらに「(パフォーマンスを)うまく使えというのは、そういう方がやってください」と首長。大空氏から、都知事選の獲得票を念頭に「165万人のために謝る」という選択肢を取ることを提案されたが、石丸氏は「165万人というのは、これまでの石丸伸二があって支持されている。これまでの石丸伸二を今更変えられない。それは今、私が申し上げた通りのポリシーなんですよ。これは昨日今日取って作ったキャラじゃなくて、この4年間、何ならそれまで37年間生きてきて市長になって、できあがったキャラクターなので、そこは今更、自分の中で一貫性をゆるがせられない」と信念を貫いた。