佐々木蔵之介がナレーションを担当 『至福のレストラン/三つ星トロワグロ』本予告公開

AI要約

本作は、ミシュラン三つ星を55年間持ち続けるフレンチレストラン「トロワグロ」の驚異の秘密に迫ったドキュメンタリーであり、94歳のワイズマン監督が撮影し、第58回全米映画批評家協会賞を受賞した作品。

フランスの村ウーシュに佇む「トロワグロ」の美食家たちが憧れるレストランの日常や料理への情熱を描き、家族で愛され続ける秘密が明かされる。

この作品は、家族の伝統やプロフェッショナルな仕事、料理体験のプロセスを美しく捉え、観客に圧倒的な魅力を提供する。

佐々木蔵之介がナレーションを担当 『至福のレストラン/三つ星トロワグロ』本予告公開

 8月23日よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほかにて全国順次公開されるフレデリック・ワイズマン監督最新作『至福のレストラン/三つ星トロワグロ』の本予告が公開された。

 本作は、『パリ・オペラ座のすべて』『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』などを手がけてきた現在94歳のワイズマン監督が、親子3代でミシュランの三つ星を55年間持ち続けグリーンスターに輝く、最高峰のフレンチレストラン「トロワグロ」の驚異の秘密に迫ったドキュメンタリー。2022年からスタートした撮影と編集を経て完成した本作は、第58回全米映画批評家協会賞ノンフィクション映画賞をはじめ、数々のドキュメンタリー映画賞に輝いている。

 樹々と湖に囲まれた印象派の絵画のようなフランスの村ウーシュに佇む、世界の美食家たちが生涯に一度は訪れたいと夢見る「トロワグロ」。ワイズマン監督が「トロワグロ」のレストランと料理に魅了されて撮影を熱望。バレエ、美術などのアート分野から、医療、教育、行政など福祉分野まで、あらゆる業界に踏み込んできたワイズマンが、94歳にしてはじめて料理芸術の世界に挑んだ。

 カメラは、建築家パトリック・ブシャンが建てた、周囲の自然と解け合いながらそこにモダンさを加えた新しいレストランを主な舞台に、オーナーシェフ3代目のミッシェルと4代目のセザール、さらにスタッフたちの終わりのない食への追求の日々を捉える。家族で始めたレストランが創業以来94年間、なぜ変わらず愛され続けてきたのか。その秘密が明かされる。

 公開された本予告は、「トロワグロ」のように家族で伝統を引き継いできた、創業130年以上続く京都の造り酒屋が実家の俳優・佐々木蔵之介がナレーションを担当。「トロワグロ」での体験と創造の一部を垣間見ることができる。

 鳥の鳴き声が響く、美しい森。その奥にあるレストランでは、ゲストが食事を楽しむ姿があった。3代目ミッシェルが、「トロワグロ」は妻と3人の子供からなる家族によって運営されていることをゲストに説明。長男セザールは4代目シェフ、娘は宿の運営業務、次男レオはグループ店「コロンビエ」のシェフ、妻マリー=ピエールが全体の監督をしている。カメラは厨房に入り、シェフと料理人らによって肉や魚などの食材が手際よく調理され、盛り付けられてゆく様子など、一切無駄のないプロフェッショナルな仕事をとらえてゆく。さらには料理人たちがワインのテイスティングをする場面や、火入れの調理シーンなど、まさに“レストラン体験”が作り上げられてゆくプロセスを豊かに美しく映し出されていく。