日本レスリング協会・富山英明会長の生きざまが映画に 朝青龍とのエピソードも

AI要約

日本レスリング協会・富山英明会長(66)の生きざまを描いた長編ドキュメンタリー映画が公開された。富山会長の経歴や指導者としての活動、映画の製作背景などが紹介されている。

映画「夢を喰う THE WRESTLER」は富山会長の自叙伝を原案に、8年の製作期間を経てレスラーとして生きる姿を描いた作品。富山会長が舞台挨拶で感謝の気持ちを述べる場面も描かれている。

富山会長は撮影中にハプニングも経験。海外での撮影やリオデジャネイロ五輪の予選会でのエピソードなど、裏話も明かされている。 作品は19日まで上映される。

日本レスリング協会・富山英明会長の生きざまが映画に 朝青龍とのエピソードも

 日本レスリング協会・富山英明会長(66)の生きざまを描いた長編ドキュメンタリー映画「夢を喰(くら)う THE WRESTLER」(監督・撮影=藤森圭太郎)が、6日に都内の新宿「K’s cinema」で公開された。

 富山会長は、1984年ロサンゼルス五輪のレスリング男子フリー57キロ級で金メダル。引退後は指導者に転身し、レスリング界の発展に貢献してきた。同作品は富山会長が引退後に記した自叙伝「夢を喰う」を原案に、約8年の製作期間をかけてレスラーとしていちずに生きる姿を描いた。

 舞台あいさつに訪れたファンを前に「映画で主役を務めるのは初めてで、いまだに信じられない気持ち。藤森監督が8年間という歳月をかけてくれて、根性のいる撮影だったと思う。本当にありがとうございます」と感謝を口にした。

 長期間の撮影の中で、ハプニングもあったようだ。「2回ほど海外での撮影もあって、2015年にリオデジャネイロ五輪の予選会がモンゴルであった。その時は世界レスリング連盟の理事だったので、ちゃんと許可も取って調子良く撮影していた。当時のモンゴルの会長が朝青龍で、たばこを吸うところも撮っていたら『おまえ、調子に乗るんじゃない!』と怒られた。あの時の震えが印象深い」と苦笑いを浮かべた。

 富山会長はファンに向けて「サクセスストーリーというよりも、生きざまを描いた作品になっている。皆さんにもそれぞれの人生がある。自分の人生と照らし合わせて、見ていただければ」と笑顔で呼びかけた。

 同ドキュメンタリー作品は19日まで、同劇場で公開される。