窮地の藤井八冠…負けたら八冠陥落…2連敗で“土俵際” 王者追い込む伊藤七段とは?

AI要約

藤井聡太八冠(21)が叡王戦5番勝負の第4局で大ピンチに立たされ、同い年のライバルである伊藤匠七段(21)との対戦が注目されている。

14回対戦して藤井八冠が11勝2敗1引き分けと圧倒的な成績を誇る2人は、小学校時代からのライバル関係であり、伊藤七段は過去に藤井八冠を泣かせるなど、注目を集めている。

プロデビュー後の対戦では、藤井八冠が4連勝を収めており、明日の叡王戦第4局では藤井八冠にとって八冠陥落の危機が迫っている。

窮地の藤井八冠…負けたら八冠陥落…2連敗で“土俵際” 王者追い込む伊藤七段とは?

 藤井聡太八冠(21)が土俵際の大ピンチです。叡王戦5番勝負の第4局が31日に行われますが、藤井八冠が2連敗中で、負ければ八冠陥落となります。

 立ちはだかるのは、同い年で“藤井を泣かせた男”の異名を持つ伊藤匠七段(21)です。

藤井八冠

「あす、カド番対局となりますけども、スコア的にはちょっと追い込まれて苦しい状況ではあるのですけども、全力を尽くしたいと思っております」

伊藤七段

「あすの一局は、シリーズとしては佳境と言える一局かなと思うのですけれども。熱戦をお見せできればと思っております」

 31日に行われる天王山、叡王戦第4局の前夜祭と検分に参加した藤井八冠と初タイトルを狙う伊藤七段。同い年の2人は、これまでに14回対戦し、藤井八冠の11勝2敗1引き分けです。

 実は、この2人は小学校からのライバル。将棋大会の準決勝で対戦した小学3年生の藤井八冠と伊藤七段です。

 結果は、伊藤七段が勝利しました。

伊藤七段の父親のブログ

「この大会は、他の大会と比べて子どもたちの涙が目立つ。特に三位決定戦は、互いに直前に負けた者同士で戦うので、涙を拭きながら対局している姿も見られ、端で見ている私が詰んでしまいそうだった」

 伊藤七段は“藤井を泣かせた男”になりました。

 準決勝に進んだその伊藤七段を、決勝で敗ったのが同じ将棋クラブに通っていた川島滉生さんでした。

 伊藤七段が幼いころからライバルとして強く意識していたのが、藤井八冠です。

川島滉生さん

「当時の伊藤少年が、藤井少年が会場に来た時に『あの子すごく強いんだよ』と言っていて。伊藤少年は、そういうことを言わない人だったので。本当に強い人が来たのだと思ったことを覚えています」

 その後、2016年にプロ棋士としてデビューした藤井八冠。2020年には、二冠を獲得します。

 同じ年、“藤井を泣かせた男”伊藤七段は、ようやくプロデビューしました。

 そんな2人が大舞台で初めて対戦したのが、去年行われた竜王戦七番勝負です。しかし伊藤七段は、藤井八冠に4連敗を喫します。

 再び相見えたのは、棋王戦五番勝負でした。しかしここで、伊藤七段は初戦引き分け後、藤井八冠に3連敗してまたも1勝もできませんでした。