また水が来たら…厳重警戒 九州南部『線状降水帯』の恐れ 関東でも“警報級大雨”か

AI要約

鹿児島県と宮崎県では、線状降水帯の発生が予測され、大雨災害の危険度が高まっている。

奄美地方も大雨の影響を受ける可能性があり、災害への対策が急務となっている。

安全確保のため、関連地域の住民は気象情報を注視し、避難準備を万全にしておくことが重要だ。

また水が来たら…厳重警戒 九州南部『線状降水帯』の恐れ 関東でも“警報級大雨”か

台風1号と前線の影響で、奄美を含む鹿児島県、そして宮崎県では線状降水帯の予測情報が発表されました。大雨の災害の危険度が急激に高まる恐れがあります。

線状降水帯の発生予測が出ている地域以外でも、28日にかけて広い範囲で警報級の大雨が予想されています。

南から湿った空気が流れ込んだ影響で、27日は太平洋側を中心に朝から雨となりました。

福岡管区気象台の担当者

「鹿児島県・宮崎県では27日夜から28日日中に線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。大雨に対する心構えを一段高く持っていただいて、今後の気象台の発表する情報や、地元自治体の発令する避難情報等に留意してほしい」

さらに、夕方には奄美地方も追加されました。都道府県ごとに予測を発表する仕組みは本来、明日から運用開始の予定でしたが、1日前倒しした格好です。

福岡管区気象台の担当者

「防災上の観点から、このタイミングで都道府県単位にすることは効果的。前倒して発表いたしました」

宮崎と鹿児島では多い所で300ミリの大雨になる予想で、線状降水帯が発生すれば雨量はさらに増加する恐れもあります。

災害への対策は時間が勝負です。

南大隅町消防交通係 瀬嵜博明係長

「去年8月に甚大な被害に遭ったので、その辺も考慮しまして早め早めの対応をしていこうと」

鹿児島・南大隅町では去年、台風の被害により町内の道路が冠水しました。町民の半数以上が高齢者のこの町では、日没前に防災無線で避難を呼び掛けました。

南大隅町消防交通係 瀬嵜博明係長

「この時は台風が来るまでに雨が続いていたものですから、警戒はしてたんですけれども、それでもやはり…」

簡易ベッドやランタン、そして倉庫内には町民の3日分を想定した水や食料を備蓄。それでも不安は隠せません。

南大隅町消防交通係 瀬嵜博明係長

「線状降水帯についても毎年精度も上がってきていますので、避難体制をとる上では参考になっています。南大隅町も線状降水帯に入ったことはないので、一度も。不安はあります」

想定を超えてくる近年の雨に、町民からも…。

女性

「やっぱり心配ですよね。水が(玄関に)あがるもんですから。町から放送が今ありました。ほんとにまたね、ながしになったら心配ですよ」