「長生きしようと思った」同性愛者の男性に密着した映画『94歳のゲイ』主人公のサイン会に“長蛇の列”

AI要約

大阪に住む94歳の同性愛者男性の半生を描いたドキュメンタリー映画が京都で上映され、長蛇の列ができるほどの人気を集めました。

映画『94歳のゲイ』は同性愛を受け入れられなかった時代を生き抜いた長谷忠さんの生涯を通して、人の繋がりや希望を描いています。

長谷さん自身が登壇し、観客たちとの交流では多くの感謝の言葉と温かい握手を交わしました。

「長生きしようと思った」同性愛者の男性に密着した映画『94歳のゲイ』主人公のサイン会に“長蛇の列”

 大阪に住む同性愛者の男性に密着したドキュメンタリー映画『94歳のゲイ』が京都で上映され、舞台挨拶後のサイン会では長蛇の列ができました。

 5月25日、京都・烏丸御池にある「アップリンク京都」で上映された映画『94歳のゲイ』は、同性愛が病気された時代を生き抜き、本当の自分を隠し続けてきた長谷忠さんの半生を描いた作品です。90歳を超えて初めて経験する「出会い」と「別れ」を描き、人の繋がりが生む希望と優しさを伝えるドキュメンタリーです。

 25日の舞台挨拶では大阪市西成区に住む主人公の長谷さんが登壇しました。

 (長谷忠さん)「本当のことを言うと、僕はセックスをしたことがない。独身で、ひとりで生きてきた。男が好きだったけど、機会がなかった」

 舞台挨拶の後のサイン会では、映画を観た人たちが「長谷さんのことを知って長生きしようと思いました」「生きる勇気をもらいました」や、「心が救われました」などと長谷さんに感謝の気持ちを伝えました。

 長谷さんはひとりひとりに「ありがとうございます。長生きしてや」と伝え、握手を求められると「この手の温もりを忘れないでね」と言葉を掛けていました。

 5月26日にも大阪・十三の第七藝術劇場とシアターセブンで長谷さんと吉川元基監督の舞台挨拶があります。