前江東区長に立候補禁止命令 柿沢元議員有罪で連座制適用 東京高裁

AI要約

昨年4月に起きた東京都江東区長選を巡る公選法違反事件で、柿沢未途元衆院議員の有罪が確定し、木村弥生前区長に立候補禁止処分が下された。高検が連座制適用を求めた行政訴訟での判決が22日に出された。

柿沢元議員は木村被告の選挙運動に報酬を支払ったことが問題となり、懲役2年、執行猶予5年の判決が確定している。

木村被告は6月に判決が言い渡される予定であり、自らの選挙運動に対し責任を取る姿勢を示していないことから、立候補禁止の措置が取られた。

 昨年4月の東京都江東区長選を巡る公選法違反事件で、柿沢未途元衆院議員(53)の有罪が確定したことを受け、東京高検が前区長木村弥生被告(58)=同法違反罪で公判中=に連座制適用を求めた行政訴訟の判決が22日、東京高裁であった。

 中村也寸志裁判長は同区長選への5年間の立候補禁止を命じた。

 中村裁判長は、同区長選での柿沢元議員の役割を考慮した上で、木村被告が争う姿勢を示していないことから高検の請求を認めた。同被告は出廷しなかった。

 柿沢元議員は、昨年2~10月に木村被告の選挙運動の報酬として区議ら10人に計約280万円を提供したなどとして今年3月、懲役2年、執行猶予5年の判決が確定した。

 木村被告の判決は6月14日に言い渡される。