新潟県知事「拉致問題、政府は情報発信を」 最後の日朝首脳会談から20年で

AI要約

20年前の小泉純一郎首相の北朝鮮訪問での拉致被害者5人の連れ戻しについて、新潟県知事が政府に情報発信を求める。

岸田首相が金正恩総書記との直接会談を模索中だが実現しておらず、拉致問題解決への期待が高まる中、新潟県内では横田めぐみさんらが未だに北朝鮮に拉致されたまま。

拉致問題に対する国民の関心の維持が重要視される状況で、政府には積極的な情報発信が求められている。

新潟県知事「拉致問題、政府は情報発信を」 最後の日朝首脳会談から20年で

平成16(2004)年に小泉純一郎首相(当時)が2度目の訪朝で北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)朝鮮労働党総書記(同)と会談し、拉致被害者の家族5人を連れ戻してから22日で20年となるのに関連し、新潟県の花角英世知事は同日の定例記者会見で、「拉致問題に対する国民の関心が薄れてしまうことがないよう、政府は情報発信してほしい」と求めた。

岸田文雄首相は、拉致問題の解決を目指し、金正恩(キム・ジョンウン)総書記との直接会談の実現を北朝鮮側に水面下で働きかけているが、実現していない。花角知事は「水面下で進められている交渉事の大半は話すことができないのは重々承知の上で、国民の拉致問題への関心をつなぎとめるため、拉致問題に絡む何らかの情報を発信してほしい」と語った。

新潟県内では、横田めぐみさん(59)=拉致当時(13)=らが北朝鮮に拉致され、帰国を果たしていない。