小西桜子さんが埼玉の交通安全広報大使に 「譲り合いの気持ちを」

AI要約

埼玉県内で秋の全国交通安全運動が始まり、各地で出発式や啓発キャンペーンが行われている。

県警は期間中、自転車乗車時のヘルメット着用促進や歩行者優先意識の徹底などを呼びかけている。

県内では交通事故での死亡者が減少傾向にあり、交通安全の重要性が訴えられている。

小西桜子さんが埼玉の交通安全広報大使に 「譲り合いの気持ちを」

 21日に始まった秋の全国交通安全運動に合わせ、埼玉県内各地で出発式や啓発キャンペーンが行われている。県警は30日までの期間中、自転車乗車時のヘルメット着用促進▽歩行者優先意識の徹底▽夕暮れ時の早めのライト点灯――などを呼びかける。【加藤佑輔、田原拓郎】

 県警交通総務課は20日、県庁駐車場で出発式を行い、県出身の女優、小西桜子さん(26)を交通安全広報大使に委嘱した。小西さんは荻野長武・交通部長から委嘱状を受け取り、「交通事故のない安全で安心なまちは、私たちの心からの願い。事故を1件でも減らすため、自らが率先して思いやり、譲り合いの気持ちを持った行動に努めることを宣言します」と述べた。その後、パトカー6台と白バイ20台が取り締まりに出発した。

 県内の警察署でも交通安全運動期間を前に啓発活動が行われた。

 大宮東署が14日にパトリア東大宮店(さいたま市見沼区春野2)で開催したキャンペーンには、一日署長として演歌歌手の和田青児さんが参加。和田さんはライブで楽曲を披露し、「自転車のルール違反にハラハラさせられることがあった。自転車も自動車と同じルールで運転しなければならないことを認知しないといけないと思う」と呼びかけた。

 浦和西署は同日、さいたま市産業文化センター(同市中央区下落合5)で出発式を開催。FMラジオ「NACK5」(本社・同市大宮区)でパーソナリティーを務める落語家の三遊亭鬼丸さんを招いた。一日署長を委嘱された鬼丸さんは、防犯や交通安全を絡めた小話を披露。オープンカーに乗車して市内をパレードすると、沿道には手を振る市民の姿が見られた。

 県警によると、県内では今年、19日までに71人(前年同期比6人減)が交通事故で死亡した。