公明・石井啓一新代表「政治改革の先頭に立ち続けられるよう尽力」

AI要約

公明党は石井啓一幹事長の無投票での代表選出を決定し、山口那津男氏の後継による15年ぶりの代表交代が明らかになった。

石井氏は政治への信頼回復を強調し、清潔な政治の実現に努める決意を示した。結党60年を目指し、賃上げや子育て支援の充実を進める方針を示した。

石井氏の幹事長後任には西田実仁選対委員長が起用される方向で調整が進められている。次期衆院選に向けて積極的な準備を進める意向を表明した。

公明・石井啓一新代表「政治改革の先頭に立ち続けられるよう尽力」

 公明党は18日、任期満了に伴う代表選を告示し、石井啓一幹事長(66)が立候補を届け出た。他に届けはなく、無投票で石井氏の代表選出が決まった。28日の党大会で正式に承認される。退任を表明した山口那津男氏(72)の後継で、代表交代は15年ぶり。27日投開票の自民党総裁選後、新首相が早期の衆院解散・総選挙に踏み切れば、就任早々に手腕が試されることになる。

 石井氏は届け出後の記者会見で「今日本の政治に必要なのは政治への信頼を取り戻すことだ」と強調。公明党が掲げる「清潔な政治の実現」に向けて「政治改革の先頭に立ち続けられるよう尽力をしてまいりたい」と決意を語った。11月の結党60年に向け「現場第一主義に徹し、粉骨砕身働いてまいる」と語り、持続的な賃上げや子育て支援の充実などを推進していく考えを示した。

 石井氏は1993年衆院選で初当選し、10期目。党政調会長や国土交通相などを歴任し、2020年に党幹事長に就任した。21年衆院選は比例代表北関東ブロック選出だったが、次期衆院選で埼玉14区への転出が決まっている。

 次期衆院選に関しては、最も早い場合で「10月27日投開票」を想定し、準備を進める意向を示した。党代表として全国の議員への応援も求められることについては「私自身も小選挙区初挑戦で必ず勝利しなければいけない。その両立をしっかりやっていきたい」と意欲を示した。

 党幹部人事については「中堅クラスは積極的に登用していきたい」と語った。幹事長の後任には西田実仁選対委員長(62)を起用する方向で調整している。【野間口陽】