裁判員裁判除外に即時抗告 王将事件、京都地裁決定に弁護側

AI要約

2013年に「餃子の王将」の社長が射殺された事件で、特定危険指定暴力団工藤会系組幹部の田中幸雄被告が裁判員裁判の対象から除外され、弁護側が即時抗告した。

裁判員法による除外措置は、裁判員の安全を守るための措置である。地裁では公判前整理手続き中に除外が決定された。

事件の担当とは別の合議体が除外措置を決定しており、裁判の進行に影響を与える可能性がある。

 2013年に「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの社長だった大東隆行さん=当時(72)=が射殺された事件で、殺人罪などで起訴された特定危険指定暴力団工藤会系組幹部の田中幸雄被告(57)を裁判員裁判の対象から除外した京都地裁決定を不服とし、弁護側が即時抗告したことが18日、地裁への取材で分かった。17日付。

 裁判員法は、裁判員の生命や身体などに危害が加えられる恐れがある場合、対象から除外すると規定。地裁で争点や証拠を絞り込む公判前整理手続き中で、事件の担当とは別の合議体が10日に除外を決定していた。