「頭のおかしいじじい」“紀州のドン・ファン殺人公判”で明かされた元妻・須藤早貴被告のネット検索ワードが生々しすぎる

AI要約

2018年4月23日、和歌山県田辺市で資産家の野崎幸助さんが自宅で急性覚醒剤中毒で亡くなった事件について、元妻の須藤早貴被告が殺人罪で裁かれている。元妻は無罪を主張しており、事件当日の行動や検索履歴が注目されている。

公判では、元妻が野崎さんに覚醒剤を摂取させたと主張する検察官の主張や須藤被告のインターネット検索結果が証拠として提示されている。須藤被告の検索履歴には不可解なキーワードが多く見られ、事件前後の行動が疑われている。

須藤被告は事件前後に老人、覚醒剤、遺産相続などのキーワードを検索し、覚醒剤を購入していたことが明らかになっている。事件の真相や須藤被告の動機は裁判の進行で明らかになる可能性がある。

「頭のおかしいじじい」“紀州のドン・ファン殺人公判”で明かされた元妻・須藤早貴被告のネット検索ワードが生々しすぎる

 2018年4月23日──『紀州のドン・ファン』と呼ばれていた和歌山県田辺市に住む資産家、野崎幸助さん(当時77)が自宅で亡くなった事件。殺人罪に問われている元妻・須藤早貴被告(28)の裁判員裁判が9月12日から和歌山地裁(福島恵子裁判長)で開かれている。元妻は初公判罪状認否で「私は社長を殺してません。覚醒剤を飲ませたこともないです」と否認。無罪を主張している。野崎さんの死因は急性覚醒剤中毒。解剖の結果、野崎さんは覚醒剤を経口摂取した可能性が高いとみられている。

 野崎さんが亡くなった日、在宅していたのは野崎さんと家政婦、そして今回殺人罪に問われている元妻の須藤被告。家政婦は日中から20時過ぎまで外出しており、帰宅後は野崎さんのいる寝室に行っていない。野崎さんと須藤被告が自宅で2人だけの時間帯に、一体何があったのか。【前後編の後編。前編を読む】

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 法廷に現れた須藤被告は黒いノースリーブのワンピースを着用。ツヤのある黒髪は胸の下まで伸びており、大きな白いマスクをつけている。罪状認否では消えそうな声で「私は社長を殺してません。覚醒剤を飲ませたこともないです」と述べたが、検察官は、須藤被告が事件当日の16時50分から20時までのどこかで野崎さんに覚醒剤を摂取させたと主張している。公判では事件前後の須藤被告のインターネット検索結果やYouTube閲覧動画などが証拠として読み上げられ、須藤被告が繰り返し〈完全犯罪〉と検索していることが明らかになった。

 すでに多くのメディアで報じられている須藤被告の検索履歴には、彼女の行動と照らし合わせると、たしかに不可解なものが多々見られる。

 たとえば野崎さんからの離婚届が須藤被告に送付された直後には「老人 死亡」「老人 完全犯罪」と検索。須藤被告が違法薬物の密売人と連絡をとった当日には「覚醒剤 過剰摂取」「覚醒剤 死亡」と検索し、その翌日、人間の致死量の約3倍とされる3グラムの覚醒剤を購入。密売人に10数万円を渡した。さらに数日後には「殺す」「覚醒剤 死亡」「警察24時」「警察24時 覚醒剤」などと検索。その後も「覚醒剤 死亡」と検索を続ける。

 事件1ヶ月前には「遺産相続 専門家」「相続税相談先」「遺言書の書き方」「無効とならない正しい自筆証書遺言書の書き方」「遺言書の書き方 全ての」「妻に全財産残したい場合の遺言書文例 遺言書」と、相続についての検索を繰り返す。