運動会を分散開催 保育園が「暑さ」で緊急会議 長引く残暑 

AI要約

東海地方で観測史上最も遅い「猛暑日」を記録し、運動会や学校で熱中症対策が迫られる状況。

各地で最高気温が35度を超えるなど、暑さが長引く中、子どもたちを熱中症から守る取り組みが注目されている。

自動車部品製造会社が通学路に設置したウォーターサーバーや、運動会の日程変更など、暑さ対策が各所で行われている。

運動会を分散開催 保育園が「暑さ」で緊急会議 長引く残暑 

観測史上最も遅い「猛暑日」を17日も各地で記録した東海地方。長引く暑さに秋の子どもたちのイベント「運動会」をどう運営するか、学校や園は対応を迫られています。

 17日の最高気温は名古屋で34.9度となりました。

 また、愛知県豊田市と岐阜県大垣市、多治見市では最高気温が35度を超え、それぞれ最も遅い「猛暑日」の記録を更新しました。

 愛知県幸田町の通学路では長引く残暑による熱中症から子どもたちを守る取り組みが―。

 自動車部品の製造会社の前に設置された「ウォーターサーバー」。

 学校からの依頼で5年前から暑い時期に子どもたちの下校時間に合わせて準備しています。

「例年よりも暑いので、たくさん飲んでくれている気がします。水筒どう?て聞くと、『空っぽだよ』という子が結構多いので。今年はやりがいがありますね。例年以上に」(鈴木化学工業所 小幡和史 社長)

 「少しでも冷たい水を飲んでほしい」と、こんな対応も―。

「事前にタンクを冷蔵庫で冷やしてから、ギンギンに冷やしといたやつを小学生が来る時にセットして、みなさんが飲む量ぐらいはもうずっと冷えたままという状態で提供しています」(小幡和史 社長)

Q.帰宅の途中で水飲めるのどう?

「幸せです」(子ども)

「おいしいです」(子ども)

 ウォーターサーバーの設置は9月までの予定ですが、暑さが続けば延長する可能性もあるそうです。

「帰りのオアシスとして、ここで少し元気になってもらって残りの1キロとか1キロ半のところを無事に歩いて帰ってもらいたいなと思う」(小幡和史 社長)

 名古屋市にある「中村保育園」。長引く暑さが職員の頭を悩ませています。

 それは運動会です。保育園や幼稚園は秋が運動会のシーズン。

 17日も園庭では子どもたちが運動会に向けて、かけっこや出し物の練習をしていました。

 中村保育園では去年まで毎年、9月中旬に運動会を開催してきましたが―。

「去年、熱中症になる子が子どもも職員も多くて、本当に大変な思いをした。30~40年の保育経験の中で(去年は)初めての本当に暑い運動会でした」(中村保育園 宇都宮美智子 園長)