介護福祉士試験、「パート合格」導入へ 科目を部分ごと判定 厚労省
介護福祉士試験の科目を複数のパートに分け、部分ごとの合格判定を翌年度以降も持ち越せる「パート合格」の導入を決めた。
厚生労働省が介護人材不足に対応するため、来年度の試験からこの制度を導入予定。
現在の試験の問題点や制度の説明も含め、人材確保に向けた取り組みが行われる。
介護人材不足に対応するため、厚生労働省は、介護福祉士試験の科目を複数のパートに分け、部分ごとの合格判定を翌年度以降も持ち越せる「パート合格」の導入を決めた。来年度の試験から導入予定。受験しやすい環境を整え、人材確保につなげたい考えだ。
厚労省によると、現行の介護福祉士試験では13科目の筆記試験を実施。昨年度の合格率は82.8%だった。今年3月末時点で194万1748人が資格者として登録されている。
11日にまとまった検討会の案では、筆記試験の13科目を三つのパートに分割。合格したパートを翌年度の試験に引き継ぎ、不合格だったパートのみを受験できる仕組みを導入するとした。パート合格は、翌年から2年間有効にする。