趣味は「みこし担ぎ」自民総裁選出馬表明の上川陽子外相 「女性・平和・安全保障」推進

AI要約

自民党総裁選の告示前日に出馬表明した上川陽子外相は、女性として約20年ぶりの外相就任後、37カ国・地域を訪問し、100回以上の会談を重ねてきた。女性の視点を活かし、女性初の首相を目指す決意を示している。

上川氏は戦争の解決や平和構築における女性・平和・安全保障に注力し、外交での実績を活かして活動していく意向を表明している。政治信条は「腰のすわった政治」「難問から逃げない」「政治変革の渦へ」とのこと。

東大卒業後に米ハーバード大ケネディスクール修了し、米国で政策立案スタッフとしての経験も持つ。政治家としての覚悟を試された過去もあり、国際社会での影響力を強化し、改革を進めていく姿勢がうかがえる。

趣味は「みこし担ぎ」自民総裁選出馬表明の上川陽子外相 「女性・平和・安全保障」推進

自民党総裁選の告示前日に出馬表明にこぎつけた上川陽子外相は、昨年9月に女性として約20年ぶりとなる外相に就任後、37カ国・地域を訪問し、各国首脳・外相や国際機関トップとの会談を100回以上重ねてきた。戦争の解決や平和構築の過程に女性の視点を組み込む「女性・平和・安全保障(WPS)」にも注力し、女性初の首相を目指す上で「日本の外交の顔として動いてきたことを最大限生かして活動していきたい」と語る。

外相就任前に法相を計3回務め、平成30年7月には、オウム真理教を巡る事件の死刑囚13人の死刑執行命令書に署名した。「腰のすわった政治をめざす」「難問から、逃げない」「政治変革の渦へ、飛び込む」を政治信条としてきた上川氏にとって、その覚悟が試された決断だった。

東大卒業後、三菱総合研究所研究員を経て、米ハーバード大ケネディスクール修了。米民主党上院議員の政策立案スタッフも経験した。政治家を志したのは、米国に留学していた頃。海外から日本を見つめる中で「国際社会の中で絶えず変化に対応する改革を進めていく必要がある」と強く感じたという。

当選7回。無所属でチャレンジした初陣の平成8年を含め、選挙区で3回落選(うち1回は比例復活)した経験がある。

趣味は、みこし担ぎ、合気道、編み物など。日本舞踊の名取でもあり、8月に都内で開かれたアフリカ開発会議(TICAD)閣僚会合の歓迎レセプションで、参加国外相らの前で阿波踊りをはじめ数種の踊りを披露した。(原川貴郎)