上川陽子外相、総裁選立候補を正式表明 「国民と新たな日本築く」

AI要約

上川陽子外相は自民党総裁選への立候補を表明し、女性候補者として2人目となる。推薦人20人を集めるのに苦労したが、立候補が決定した。

上川氏は、衆院選で初当選し、少子化・男女共同参画担当相、法相を務めるなど経歴を持つ。オウム真理教事件における死刑執行命令も下した。

外相に就任した上川氏は、次期総裁候補として注目を集め、推薦人集めを続けながら公務も遂行していた。岸田文雄首相不出馬を受けて出馬を決意した。

上川陽子外相、総裁選立候補を正式表明 「国民と新たな日本築く」

 上川陽子外相(71)=旧岸田派=は11日午後、都内のホテルで記者会見を開き、自民党総裁選(12日告示、27日投開票)への立候補を表明した。9人目の候補者として推薦人を確保、女性候補者としては2人目になる。上川氏は「総裁選に立候補し、難問から逃げず国民と新たな日本を築いていきたい」と語った。

 上川氏の総裁選への立候補は初めて。直前まで立候補に必要な推薦人20人が集まらず出馬が危ぶまれたが、10日午後にようやく20人が集まったと記者団に明かした。

 2000年に衆院静岡1区で初当選。07年に少子化・男女共同参画担当相として初入閣し、14年以降は、3回にわたって法相を務めた。オウム真理教による一連の事件では、18年に死刑囚13人に対して執行命令を下した。

 昨年9月に外相に就任し、今年に入ってからは「次の総裁候補」としての注目を集めてきた。朝日新聞の世論調査では、1月の6位(5%)から、3月には同率3位(9%)にまで上昇。8月に岸田文雄首相が不出馬を表明すると、出馬への決意を固め、外相としての公務をこなしつつ、推薦人集めを続けていた。(松山紫乃)