ソフトバンク元部長らに実刑 架空事業巡る投資詐欺 東京地裁

AI要約

ソフトバンク元部長と元課長が通信大手への投資を装い13億円超を詐取、清水被告には懲役7年、枡田被告には懲役2年6月の実刑判決が下る。

清水被告らは会社経営者から虚偽の投資話を持ち掛け、計13億2500万円を騙し取った。判決は手口の巧妙さや被害回復の不十分さを考慮し、実刑を言い渡した。

清水被告は資料の準備や虚偽の説明を主導し、枡田被告と共謀して詐欺を繰り返していた。

 通信大手ソフトバンク(東京)の事業への投資を装い13億円超をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた同社の元部長清水亮(48)、元課長枡田健吾(43)両被告の判決が6日、東京地裁であった。

 江口和伸裁判長は清水被告に懲役7年(求刑懲役10年)、枡田被告に懲役2年6月(同懲役4年)を言い渡した。

 江口裁判長は、清水被告らは同社の会議室で虚偽の資料を駆使して被害者をだましており、「極めて計画的で悪質だ」と非難。手口の巧妙さや結果の重大さに加え、被害回復が一部にとどまっていることから、いずれも実刑が相当だと判断した。

 その上で、清水被告については資料の準備や虚偽の説明を主導し、重要な役割を果たしたと指摘した。

 判決によると、清水、枡田両被告らは2021年12月~22年3月、ソフトバンク本社の会議室で会社経営者の30代男性ら3人に架空の投資話を持ち掛け、計13億2500万円を詐取した。