ソフトバンク、「Eutelsat OneWeb」を12月に提供開始–企業や政府機関、自治体向け

AI要約

ソフトバンクはEutelsat OneWebの提供を12月から開始し、帯域保証型のサービスを提供すると発表。

Eutelsat OneWebはStarlinkと同様に低軌道衛星コンステレーションを利用し、高速で安定したブロードバンド接続が可能。

ソフトバンクは国内販売や導入支援を行い、SmartVPNと組み合わせることで高セキュアな通信も提供。さまざまなユースケースに活用が期待される。

ソフトバンク、「Eutelsat OneWeb」を12月に提供開始–企業や政府機関、自治体向け

ソフトバンクは9月3日、低軌道衛星ブロードバンド「Eutelsat OneWeb」を12月に提供すると発表した。国内の企業や政府機関、自治体向けで、帯域保証型のサービスを提供するという。

 Eutelsat OneWebは、Space Exploration Technologies(SpaceX)の「Starlink」と同様に、低軌道衛星コンステレーションを利用したサービスだ。静止衛星通信に比べて通信の遅延を10分の1に抑えられるほか、下り195Mbps、上り32Mbpsのブロードバンド接続も可能となる。

 今回、ソフトバンクはEutelsat OneWebが提供するサービスの国内販売や導入支援を手掛ける。具体的には通信速度を保証する帯域保証型を含む8つのプランを提供する。

 さらに、Eutelsat OneWebをソフトバンクの閉域網サービス「SmartVPN」と連携させることで、インターネットを介さない高セキュアな通信を提供する。これにより、山間部やへき地における建設機械の遠隔操作、災害時における通信手段の確保といったシーンでの活用も期待できるという。

 また、Eutelsat OneWebの提供にあたってソフトバンクは、関東総合通信局からアンテナの包括免許を取得。大容量通信向けの電子式折りたたみ平面アンテナや、車両に搭載して移動しながら衛星通信が可能なアンテナ、Wi-Fi機能が内蔵されているアンテナなど、用途に応じて様々なアンテナを選べるという。

 ユースケースとしては、通信環境が整っていない建設現場などにおける建機の遠隔操縦や作業の遠隔監視、帯域保証型の安定した通信による映像伝送や遠隔作業、大規模災害などの有事に備えたBCP(事業継続計画)対策として帯域保証による安定した通信手段の確保、インターネットを介さない閉域接続の高セキュアな通信による機密情報などの重要なデータの送受信などを想定している。