強制不妊、静岡の2訴訟が和解へ 聴覚、視覚障害の女性ら

AI要約

静岡県の80代女性が旧優生保護法下で不妊手術を強制され、国に損害賠償を求めた訴訟が和解成立する見通し。

同様の訴訟で視覚障害のある別の女性も和解に向けて調整中。

一連の訴訟で和解が成立すれば被害者は続々と賠償を受けることに。

 旧優生保護法下で不妊手術を強制されたとして聴覚障害がある静岡県の80代女性が国に損害賠償を求めた訴訟は13日に東京高裁で和解が成立する見通しになったことが6日、弁護団への取材で分かった。一審静岡地裁判決が国に賠償を命じた1650万円を女性に支払う内容。

 弁護団によると、視覚障害のある浜松市の武藤千恵子さん(75)が同地裁浜松支部に起こした訴訟も早ければ13日の和解成立に向けて調整を進めている。和解が成立すれば、2018年以降、被害者ら計39人が各地で提訴した一連の訴訟で、脳性まひがある東京の70代女性に続き2例目となる。