高2いじめ訴訟、1人和解 暴行認め謝罪、福岡地裁

AI要約

東海大付属福岡高の剣道部2年男子生徒が自殺した問題で、母親が上級生4人に損害賠償を求めた訴訟が行われた。1人と和解が成立し、性的暴行を認め謝罪と慰謝料支払いが合意された。

和解条項には、暴行に加担した上級生が体を押さえるなどして補助したことを認め、被害者に対し謝罪と精神的苦痛を与えたことを認めた。慰謝料の金額は非公表。

母親は会見で「許せないが、いじめがなくなることを願う」と述べた。

高2いじめ訴訟、1人和解 暴行認め謝罪、福岡地裁

 東海大付属福岡高(福岡県宗像市)の剣道部2年男子生徒=当時(17)=が2021年に自殺した問題で、50代の母親が上級生だった4人に損害賠償を求めた訴訟は4日、福岡地裁(加藤聡裁判長)でうち1人と和解が成立した。性的な暴行を認めて母親に謝罪し慰謝料を支払う。

 原告の代理人弁護士が記者会見し明らかにした。代理人によると、他の上級生が暴行した際、被害者の侑大さんの体を押さえるなどして補助した。重大な精神的苦痛を与えたとして謝罪することが和解条項に盛り込まれた。慰謝料の額は非公表。

 母親は会見で「簡単には許せないが、一人でもいじめる人がいなくなってほしい」と話した。