「ない?全くないですか」部下からの進言は「記憶にない」と斎藤知事、告発文書調査巡り 兵庫県議会百条委証人尋問詳報(5)

AI要約

兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑が文書で告発され、県議会調査特別委員会で証人尋問が行われた。

斎藤知事は告発文書の入手経緯や協議内容について尋問を受け、徹底的な調査を指示したことを述べた。

元副知事も証言し、公用メールの調査などが行われた経緯が明らかになった。

「ない?全くないですか」部下からの進言は「記憶にない」と斎藤知事、告発文書調査巡り 兵庫県議会百条委証人尋問詳報(5)

《兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑が文書で告発された問題を巡り、県議会調査特別委員会(百条委員会)が6日午後に開かれ、斎藤氏本人に対する証人尋問が行われた。斎藤氏への百条委での尋問は8月30日に続き2度目。告発者を公益通報として扱わなかった県の対応などが審議対象となった》

《黒色のスーツに、同色のネクタイ姿で入室した斎藤知事。まずは百条委の奥谷謙一委員長が、元県西播磨県民局長の男性(60)=7月に死亡=が作成した告発文書を入手した経緯から尋問する》

委員長「3月20日、文書をどなたからから入手された」

斎藤氏「一般の方」

委員長「具体的には」

斎藤氏「お名前については相手があることなので言えないが一般人」

委員長「純然たる一般人ですか。マスコミとか議員関係とかではなく」

斎藤氏「マスコミ、議員関係ではない」

委員長「名前は」

斎藤氏「個人の名前なので今の状況ではお答えできない」

委員長「翌21日に幹部が集まって協議されている。知事が招集された」

斎藤氏「はい」

《協議には斎藤氏のほか、元副知事の片山安孝氏、前理事の小橋浩一氏、前総務部長の井ノ本知明氏、県産業労働部長の原田剛治氏が集まったとされる》

委員長「仲良しグループで協議」

斎藤氏「仲良しグループかは評価できる立場ではないが、信頼できるスタッフで間違いない」

委員長「どういった指示をした」

斎藤氏「問題がある文書と認識したので、それについてしっかり調査するようにと指示しました」

委員長「もっと具体的に」

斎藤氏「誰がこの文書を作成したのか、なぜ作成したのか意図を把握することが大事だと指示しました」

《この日は斎藤氏に先立って、元副知事の片山氏の証人尋問が行われ、斎藤氏から「徹底的に調べろ」と命じられたと証言している》

委員長「事実か」

斎藤氏「そのように記憶している」

委員長「3月22日にメールの調査が行われているが、これは知事の指示か」

斎藤氏「協議のときにどなたかが『公用メールをチェックするやり方が過去の事例からもあったので、こういう方法もあります』という話もあったので、『わかった』ということです」