岡山のPFAS、活性炭から溶出 有識者委、吉備中央町の浄水場

AI要約

有機フッ素化合物(PFAS)が国の暫定目標値を上回る濃度で吉備中央町の浄水場の水から検出された問題について、町は原因を究明する有識者委員会を開催。

地下水への汚染源は使用済み活性炭からの溶出と考えられ、地元企業の保管場所から高濃度のPFASを確認した報告がある。

有識者委は活性炭が汚染源であるとの見解を示し、矛盾がないとしている。

 発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)について、岡山県吉備中央町の一部浄水場の水から国の暫定目標値を大幅に上回る濃度が検出された問題を巡り、町は5日、原因究明のための有識者委員会を開いた。汚染原因は、取水源上流にあった「使用済み活性炭」からの溶出で、表層土壌から地下水へ混入したと考えることが妥当との見解をまとめた。

 有識者委は8月、汚染との関連が疑われる地元企業の「使用済み活性炭」について、ボーリング調査で保管場所の地下から高濃度のPFASを確認したと報告。汚染源が活性炭とみて矛盾ないという見方を示していた。