食い倒れの街、大阪の魅力に迫る

AI要約

大阪は日本一の食べ物があり、楽しく、遊び心のある人々がいる都市。

道頓堀川沿いの食べ歩きや神戸牛など、食に特化した魅力がある。

食い倒れ文化や神戸市外での厳しい条件下で飼育される神戸牛など、食へのこだわりが感じられる。

食い倒れの街、大阪の魅力に迫る

大阪(CNN) 正直に言おう。大阪には東京のような刺激的な都市の広がりもなければ、京都のような歴史的な寺院、木々に覆われた丘、古代の歴史もない。

しかし、大阪には日本一の食べ物があり、個性的で、楽しく、遊び心のある人々がいる。

大阪では、食はほとんど宗教に近い。今、大阪は2025年に開催される大阪・関西万博に向け準備を進めており、今後、海外から注目を集めそうだ。大阪は「日本の台所」として知られるが、美食家が食べ歩きをするなら道頓堀からスタートすべきだ。

大阪・難波を流れる道頓堀川の両脇に2本の通りがあり、道頓堀橋から日本橋までの区間は、食べ歩きをするのに絶好の場所だ。レストランの上に飾られている機械仕掛けの巨大なカニやタコの模型が目印だ。

大阪では、タコは間違いなく主要な食材であり、大阪名物のたこ焼きに欠かせない食材でもある。たこ焼きは、ボール状の生地に小さく角切りにしたタコを入れ、熱々になるまで焼いた食べ物で、どこでも手軽に食べられる。

しかし、たこ焼きはほんの序の口にすぎない。大阪には食への執着を表す言葉がある。それが「食い倒れ」だ。

これは基本的に「大阪で食事にお金を使いすぎて財産を失ってしまう」ことを意味し、箸でジューシーなカニの身を殻から取り出して食べたり、極上のすしを堪能したりすることにも当てはまる。

またキッチン用品の専門店街、千日前道具屋筋では、最高級の日本製の包丁や調理器具を購入できるので、自宅に戻っても自分で日本食が作れる。

そのジューシーさとおいしさで世界的に有名なのが神戸牛だ。神戸牛は道頓堀をはじめ、大阪のいたる所で味わうことができる。

神戸牛は、最も厳しい基準で飼育された牛肉で、その高い品質に見合った価格が設定されている。

大阪の中心部から新幹線に乗れば、わずか30分で神戸に到着する。神戸牛は、神戸市外で厳格な条件の下で飼育されている。

実際に神戸牛を飼育している飼育員に、神戸牛と他の牛の飼育の仕方の違いについて尋ねたところ、その飼育員は、なるべく多く牛に触れ、かわいいね、元気そうだね、大好きだよ、と声をかけるのだという。

3年間世話をした牛たちが屠殺(とさつ)されるのを見るのは悲しいが、彼らは肉を食べてくれる人々に幸せを届けていると知り、満足している、と飼育員は話す。

ジューシーで口の中でとろけるような食感の神戸牛は、おそらく地球上で最高の肉であり、大阪で食べ歩きをするなら外せない一品だ。