『氷河期世代の生涯子どもなし、韓国の2倍』 塩村文夏議員、報道に悲痛な思い「私のことじゃないか」

AI要約

立憲民主党の塩村文夏参院議員が、日本の少子化問題について悲痛な思いをつづった。

就職氷河期世代の女性が子どもを持つことが難しい状況や、塩村氏自身の不妊治療の壮絶な経験について投稿が紹介された。

日本の少子化が深刻化している現状に対する塩村氏のメッセージが明確に表現されている。

『氷河期世代の生涯子どもなし、韓国の2倍』 塩村文夏議員、報道に悲痛な思い「私のことじゃないか」

 立憲民主党の塩村文夏参院議員(46)が25日、X(旧ツイッター)を更新。「生涯子どもなし」の氷河期世代が、韓国の2倍にあたるとのネット記事を引用した上で、「私のことじゃないか」との書き出しで、日本が少子化になってしまう現状について悲痛な思いを書き連ねた。

 塩村氏は投稿で、無職や非正規雇用の割合は他の世代より高いことを背景に、就職氷河期世代にあたる1975年生まれの女性は、子どもがいない比率が韓国より2倍以上高いとする、日本経済新聞電子版の記事を紹介した。

 政界進出前はグラビアアイドルや放送作家として活動していた塩村氏。「非正規で社会に出て、不安定な中で働くだけで精いっぱい。子どもなんて持つことは考えられなかった。見渡せば同世代は男性も非正規が多かった」と振り返った。

 その上で、「フリーランスなんて言葉でキラキラに誤魔化されて、保育所も正社員の夫婦優先のルールで、保育園一揆も起きる程にそもそも子どもを預けながら非正規やフリーランスが子どもを産むなんて難しかった」と当時の状態を記した。

 塩村氏は昨年8月、職場の無理解を理由に、不妊治療の再開を断念したとの投稿をXにした。東京都議だった2014年、都議会で妊娠や出産に悩む女性への支援策について質した際、「自分が早く結婚したらいいじゃないか」「産めないのか」などと”セクハラやじ”を受けたこともある。

 投稿では、「30代後半から不妊治療を考え卵子凍結。落選浪人中は費用的にも難しく、当選して不妊治療を開始するも、職場の理解は皆無で『国会議員が不妊治療なんてするものじゃない』とみんながいる所で号泣するまで吊し上げられ不妊治療も断念」とあらためてこれまでの経緯を簡略して記した。その上で「日本は少子化になって当たり前」との言葉で最後を締めた。