兵庫県知事、カキやカニなど贈答品受け取りか 職員アンケートで指摘

AI要約

兵庫県の斎藤元彦知事らが内部告発された問題について、県議会の特別調査員会がアンケートの中間報告を公表した。

報告によると、贈答品の受領に関する情報が約2割の回答者から得られ、パワハラ疑惑のほかにも様々な指摘が出されていた。

知事は問題がないとの認識を示している一方、地元産品の受け取りやPRに関する意見もあった。

兵庫県知事、カキやカニなど贈答品受け取りか 職員アンケートで指摘

 兵庫県の斎藤元彦知事らが内部告発された問題で、県議会の特別調査員会(百条委員会)は23日、県職員を対象としたアンケートの中間報告を公表した。すでに明らかになっているパワハラ疑惑のほか、県特産のカニやカキなどの贈答品を受け取っていたとの指摘も相次いだ。知事はこれまで「社会通念上の範囲」などと問題がないとの認識を示している。

 中間報告は、約9700人が対象のアンケートのうち約4500件をまとめた。それによると、贈答品の受領を「実際に知っている」と答えたのは43人(0・9%)で、「知っている人から聞いた」は160人(3・5%)、「人づてに聞いた」は743人(16・3%)で、伝聞も含めると約2割が受領について回答した。「知らない」は3622人(79・3%)だった。

 自由記述で、ある職員は「カキ加工場で贈答品を公用車に積むのを目撃した」と記載。別の職員は、職員がカニの土産を断ったが、「知事が断った職員分も持って帰ったと聞いた」と答えた。

 このほか、出張の際の高級旅館での宿泊、スニーカーや皮ジャンなどの衣服、淡路島産のタマネギや茶菓子などの特産品の受け取りを指摘する声もあった。

 一方、「地元産品をいただき、PRすることは他の自治体でもある」などとの意見もあった。