急な石段、迫るみこし 千葉・館山で迫力の「お浜出神事」
千葉県館山市の洲崎神社でお浜出神事が行われた。神社は急な石段に建ち、参道には厄祓坂がある。
みこしを担いだ祭り装束の担ぎ手たちは急傾斜で20分かけて厄祓坂を下り、迫力のある様子が見られた。
参拝客は熱心にカメラを取り出して神事を記録した。
千葉県館山市の洲崎神社で21日、みこしを担いで急な石段を下りる「お浜出神事」があった。
源頼朝が戦勝祈願したとされる同神社は、標高119メートルの御手洗山中腹に建ち、参道には「厄祓(やくはらい)坂」と呼ばれる傾斜30度、148段の石段がある。この日の神事では、祭り装束の約50人がみこしを担ぎ、「そりゃ」「どした」などと声をかけながら約20分かけて厄祓坂を下った。
担ぎ手たちが急傾斜でみこしを差し上げたり、左右に振ったりする様子は迫力があり、集まった参拝客らは盛んにカメラのシャッターを切っていた。【岩崎信道】