学業優秀だった人ほど「できない理由」…できる人が操っている”ドーパミン”の驚愕の効果

AI要約

完璧主義者の人ほど「すぐできない」という皮肉な傾向がある。

脳はエネルギーを無駄に使わないようにプログラミングされている。すぐやるためにはドーパミンの分泌が重要。

加点法を取り入れることで、積極的に前進し、すぐやる姿勢を定着させることが可能。

学業優秀だった人ほど「できない理由」…できる人が操っている”ドーパミン”の驚愕の効果

皮肉な話ですが、完璧主義者の人ほど「すぐできない」。そんな傾向があります。

すぐに行動すれば効果がありそうなことはわかってるんだけど、なかなかはじめられない……。これは「意志力」の差かといえばそうではなくて、人間の脳はもともとエネルギーを無駄に使わないようにプログラミングされています。

どうすれば「すぐやる」かというと、あるホルモンをドバッと分泌させること。それが「ドーパミン」です。脳神経外科医の菅原道仁さんが脳をその気にさせる方法を綴った『すぐやる脳』(サンマーク出版)から一部抜粋、再構成してお届けします。

質を求めれば求めるほど、着手するのが遅くなる。先延ばししたくなる……。

それらの「逃避」とも見える行動は、心の安全装置「防衛機制」のひとつ。あなた自身を力不足だと責めることはありません。

それよりも、いったいどうすれば、「すぐやる」ことができるか建設的に考えてみましょう。

現実的なノウハウのひとつとして、頭を「加点法」へと切り替えるという方法があります。

「完璧を目指したい」という意欲や向上心にあふれた人ほど、理想が高いところにあるもの。心の中では「究極の100点」を思い描いて、どうやったらそこに到達できるかと考えがちです。

すると、えてして「減点法」に偏ってしまいがち。「うまくいって当然」という思いがどこかにあるため、「失敗した」「ミスをした」など、悪いところに思考をフォーカスしてしまい、モチベーションが保てなくなってしまいます。

どんなに小さいことでもよいので「前よりもできた」「うまくいった」など、良いところをひとつひとつ積み重ねていくと「すぐやる」姿勢が定着しやすくなります。

たとえば、「100ページの企画書をつくる」というとき、どうすれば加点法を応用できるのか説明してみましょう。

資料をいくつかのブロック(パーツ)に小分けし、作業を進める手法が心理学的には“王道”です。

10ページごとに分けても、50ページごとに分けてもかまいません。あなたが心理的負担を感じず「ちょうどよい」と感じる分量に分けることが重要です。