日本、脱炭素で東南アと協調 電力など3部門 AZEC閣僚会合

AI要約

日本と東南アジア諸国との連携枠組み「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」の閣僚会合が21日、インドネシアで開催された。脱炭素化を進め、各国の経済成長とエネルギー転換を両立させるために電力、運輸、産業の協調を柱とした共同声明がまとめられた。

日本は官民で脱炭素技術や関連法整備を支援し、AZECの推進に積極的に取り組んでいる。閣僚会合には斎藤健経済産業相が出席し、「アジア・ゼロエミッション共同体」の重要性を強調した。

共同声明では、CO2排出を減らすためのエネルギー移行や、原子力に関する安全かつ平和的利用の推進が盛り込まれている。

 脱炭素化に向けた日本と東南アジア諸国などとの連携枠組み「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」の閣僚会合が21日、インドネシアのジャカルタで開かれた。

 電力や運輸、産業の3部門の脱炭素で協調することが柱の共同声明をまとめた。各国の経済成長とエネルギー転換の両立に向け、日本は官民で脱炭素技術や関連法整備を支援する。

 閣僚会合は昨年3月以来の開催。日本からは斎藤健経済産業相が出席した。斎藤氏は会合後の記者会見で、「AZECは地域の脱炭素化の推進に大きな力になっている」と強調。その上で、「プロジェクトの推進と政策協調を車の両輪としてアジアの脱炭素化に貢献していく」と述べた。

 共同声明には、二酸化炭素(CO2)を多く排出するエネルギーからの移行を進めることも盛り込んだ。原子力については「(AZECパートナー国は)安全および平和的利用の協力を選択し得る」と明記した。