友好関係の継続確認 中越首脳が会談

AI要約

習近平国家主席がベトナムの最高指導者と会談し、中越の運命共同体を強化する意向を示す

ベトナムの新書記長が中国との友好関係を重視し、南シナ海問題に関して対立を避け協力を模索

会談後、工業や金融分野での協力文書が署名された

 【北京時事】中国の習近平国家主席(共産党総書記)は19日、ベトナム最高指導者のトー・ラム共産党書記長と北京の人民大会堂で会談した。

 中国外務省の発表によると、習氏は「中越の運命共同体を共に強固にしていきたい」と指摘。同じ社会主義国として、友好関係の継続と協力強化で合意した。

 ベトナムでは7月、グエン・フー・チョン書記長が在職中に死去。ラム氏は今月3日に後任として選出されたばかりで、今回の訪中が初の外遊だ。

 ラム氏は会談で「中国との包括的戦略パートナーシップを深化させる」と強調。中国と領有権を巡って争う南シナ海を念頭に「海洋上の問題については、相違を適切に管理したい」と述べ、対立を先鋭化させずに連携を模索するチョン氏の路線を継承する姿勢を示した。会談後、工業や金融など多分野の協力文書が署名された。