兵庫県総務部長を交代 文書問題担当「重責困難」

AI要約

兵庫県の元知事の疑惑告発文書を配布した元県幹部が異動されることが発表された。また、斎藤元彦知事の側近が相次いで離脱している状況が続いている。

井ノ本知明総務部長は体調不良を理由に異動願い出たとし、新たな総務部長に有田一成秘書広報室長が就任することが明らかになった。

文書問題により、副知事の辞職や理事の降格など、県政に影響を及ぼす対応が続いている。

 兵庫県は16日、斎藤元彦知事の疑惑告発文書を配布した元県幹部への内部調査などを管轄してきた井ノ本知明総務部長を19日付で異動させ、総務部付の部長級とする人事を発表した。井ノ本氏は体調不良を訴え療養しており「重責である現役職の職務を遂行することが心身ともに困難」として7月に異動を願い出たという。

 文書問題ではこれまでに副知事が県政混乱の引責で辞職したほか、体調不良を訴えた理事も降格になるなど、斎藤氏の側近が相次ぎ離脱する事態になっていた。県は19日付の人事で、空席となっていた理事に稲木宏光財務部長、新たな総務部長に有田一成秘書広報室長を充てる。